梨泰院の群衆雪崩の影響は:
私はあの大惨事というか悲惨な事故(事件)の報道を見ていて、ふと思い出したことがあった。それは、あのセオウル号沈没の後に生じた、朴槿恵大統領を排斥するあの大群衆による蝋燭デモだった。昨日辺りでは、既に蝋燭を掲げた群衆がソウル市庁に事故発生に抗議するデモをかけていたことが報道されていた。
それで思いだしたことがあった。先週のPrime Newsに登場された元日経新聞で韓国政財界の事情に明るい鈴置高史氏が「既に韓国内では保守派の尹錫悦大統領を、この事件を良い機会と捉えて、朴槿恵元大統領を失脚させた際の手法と同様に大群衆を動員して蝋燭デモを仕掛け、失脚させようと図るのではないのかとの観測が流れている。しかも少数与党の上に立つ現政権では、その追い落とされる危険性が・・・と言われている」と語っておられたのだった。
Prime Newsには各方面の専門家が登場されるが、私は事韓国関連の話では常に鈴置氏共に出演される愛知淑徳大学教授の真田幸光氏は確度が高い情報を語って下さるので特に信頼申し上げて、何時も真剣に聞くようにしている。
あの夜には、鈴置氏は「韓国内にはリベラル派?が蝋燭デモを仕掛ける可能性(私に言わせて貰えば「危険性」だが)があるとの観測があり、韓国におけるこれまでの大群衆を動員した数々のデモを見てきたので、もしかすると『尹錫悦政権危うし』の事態もあり得るか」と語っておられた。「なるほど、そのような危険性はなきにしもあらず「」と思って拝聴していた。
そこで、更に想像を逞しゅうすると、もしも尹錫悦政権が倒れれば、再度の選挙となってしまい、その際には先頃の大統領選挙で僅かの差で惜敗(なのだろうか)した反日派の代表と言われてきた文在明元京畿道知事が選出される危険性が高いのではなどと考えてしまう。現時点では尹錫悦大統領は兎も角も日韓間関係の改善の方向を目指している。更に、つい先日麻生太郎自民党副総裁が韓国を訪問され、尹錫悦大統領と諸々の懸案事項解決のため(なのだろうが)の直接会談されたばかりだ。
私は何かと言えば、裏を読みたがる性癖があるので、「あの梨泰院の群衆雪崩の大事故は、何処かに密かに筋書きのような事件を企んだ首謀者がいて、尹錫悦政権の日韓関係改善の動きを未遂に終わらせようと企んでいるのではないか」とまで考え込んでしまった。そこに、既に蝋燭を手にした群衆がデモを仕掛けたと報道されたのでは、疑心暗鬼に陥ってしまう。
私のこのような疑心暗鬼は杞憂に終わって欲しいものだと、密かに念じているのだ。