新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月21日の阪神対読売の野球に思う

2021-04-22 09:40:13 | コラム
阪神はマスコミに騒がれ過ぎではなかったのだけではなく他にも心配事が増えた:

昨21日は午前中の掛かりつけのクリニックとの往復で気が付いた事があった。それは、当アパートの敷地内とそこを取りまく歩道の植え込みのツツジが何時の間にか満開に近くなって、5月(皐月)に近くなったのかと実感させられていた点。私は花の事に全く疎い無粋者なので、何れがツツジでサツキなのかの区別などつかない。ただ、嘗てのウエアーハウザー本社の広大な敷地内にはツツジのガーデンがあり、一度だけカストマーサービスマネジャーのLindaに案内されて散策したことがあった。

Lindaはツツジを“Rhododendron”という難しい名前で呼んだので、そう言うのだと思っていた。だが、後で調べてみれば、それは学名で一般的には“azalea”だった。それではと「サツキ」を調べてみれば、これまた“azalea”だったが、一説には“dwarf azalea”などと難しい単語が頭についたものもあった。閑話休題。COVID-19に攻め立てられて季節感を失いかけていたが、Rhododendronが思い出させてくれたのだった。

野球の話だった。昨日は2本目の虫歯の辛い治療の緊張感もあったのでやや疲労感が残り、夕刻からは所在なく日テレのBSの野球中継を見る事にした。昨夜の救いは、解説が日テレの御用解説者とまでは言えない清水隆行だったので、少し安心して聞けたのだった。冷静なる評論家として厳しい論評をすれば「もしかすると8連勝だったかをして来た阪神タイガースは『張り子の虎』になってしまうかも知れないのでは」と危惧させられた負け方だった。

何故そう言うかを率直に語って見れば「前夜に10対5で読売に圧勝したかのようだったが、得点はホームランばかりで『流れの中で連打で取れた打点が少ない』のでは」、「即ち、所謂テイームバッテイングになっていない」、「(読売との対比にはなるが)選手層が薄くて、代打などで出てくる者たちが弱すぎる」、「藤浪晋太郎以外に速球で押せる投手が不足」、「佐藤輝明は間違いなく希に見る逸材だが、現状では彼のところで打線が切れる欠陥に何処まで耐えられるか」等々だろう。以前にも引用したが、その昔に大和球士という面白い評論家が言った「ホームラン、打ち打ち負けるヘボテイーム」にならねば良いのだが。

一方の読売は健康管理の不行き届きか、選手たちの自覚の不足か知らないが、極悪人の丸を始めとして中島、ウイーラー等を欠きながら好調阪神に言わば一矢を報いる勝ち方をした。そこには育成から上がってきた松原やヤクルトとバッファローズからトレードでやって来た広岡や香月が以外に使えていて、ウイルス組の不在を補っていると見える。しかも、外野には丸に次ぐFAで事もあろうに巨人を選んだ悪人の梶谷の調子が上がってきたので、一軍半のような布陣でも阪神に迫ってきた。この球団の弱点は矢張り捕手だろうが、選手層の厚さでさほど目立っていないようだ。

我が国全体の通算のCOVID-19の感染者は全人口の1%を超えたようだが、その割にはスポーツ選手や芸人に観戦者が多い。それが制限してされているとは言え大勢の観客に観戦か鑑賞されている為か、日頃の行動に原因があるのかは知らない。だが、感染者は拡大する一方だ。昨夜の屋内での開催である東京ドームに詰めかけている観衆を見ていると、矢張りより厳格な緊急事態宣言は必要ではないかと思わせられた。昨年の4月よりも遙かに状況が芳しくないのに、方々で禁を緩めたのが正解だったのだろうかと思ってしまう。

結局、話は変わるのだが、それでは、甲子園のような屋外でやれば良いのかとなるが、来たるべき季節は梅雨であり台風である。菅首相以下が至急に厳格化するような結論を出されべきだろう。今や人々が希求している事は、絶対的に効果が期待できる対策ではないだろうか。そこには国民の自覚と自粛が当然求められる。勿論、ワクチンの入手というか確保も焦眉の急だろう。だが、私が密かに怖れていることは「どう考えても現状は極めつきの『売り手市場』である以上、菅首相が電話会談しただけで、ファイザーが我が国向けの供給に即刻動いてくれるのかな」という点だ。