新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月17日 その2 如何なものかと思ったこと

2020-08-17 15:54:29 | コラム
何でそうなったのだろうか:

日本水商売協会・代表理事甲賀香織氏は言った:
昨16日のテレ朝の「テレビタックル」にゲスト出演された甲賀女史の東京都が、都内の飲食店等に店頭に貼らせているステッカー(英語の綴りは“sticker”→ステイカーだがね)についての発言というか、批判は非常に印象的だったので、敢えて引用してみよう。あの発言は言うなれば強烈な小池都知事と西村康稔大臣への批判だったと言えると思う。

甲賀女史の発言は「小池都知事が『夜に街』とその協会の会員の生業を形容されたのは言わば差別的であり、業界がそういう目で見られるようになったのは甚だ遺憾である」というところから始まった。女史は「あのステッカーに相応しくチャンと感染対策を講じている店は幾らでもある。その辺りを個別に調査もされずに云々されるのは如何なものか」と、穏やかに指摘していた。私にとって最も印象的だったのは「小池都知事も西村康稔大臣も一度も現場を視察に来ておられない」と言い切った点だった。私は如何なる事情があろうとも、お二方は実情を視察に赴くべきだと言いたいのだ。

これまでにこれほど正面からテレビで小池都知事のスタンドプレーを批判した人は初めて見た。あの甲賀女史の発言が小池都知事と西村康稔大臣に聞こえていれば良いのだがと、真剣に考えている。念の為に申し添えておくと「日本水商売協会」は実在している。

大阪桐蔭高対東海大学相模高の野球の試合:
本日は春の選抜高校野球がウイルス禍の為に中止となった(私流に言えば)埋め合わせの甲子園での試合が、この両校の間で行われていた。高野連の高校野球にというか高校野球部への配慮のほどが痛いほど感じられる甲子園での一試合だけの大会(?)だそうだ。私はそれを忠実に全試合中継放送するNHKとテレ朝の高校野球を礼賛するというか尊重する姿勢には感動させられてはいない、念の為。

その試合は途中から見たのだが、東海大相模の何処か気合い抜けしたような雰囲気を感じさせられた試合振りに違和感を覚えた。そこでハタと気が付いたことは「東海大相模は15日に神奈川県大会の試合で大勝したばかりという点」だった。その意味は15日の試合後に神奈川県を出て大阪なり西宮まで到着したか、昨日に到着したか知らないということ。だが、この酷暑の中をプロ野球でもあるまいに500 kmを移動して、中一日置いて17日の午前中に関東人には想像も出来ないほど暑い兵庫県西宮の甲子園で試合をするのは、身体的芋精神的にも大変な負担だったと思うのだ。

初めのうちはそれに気が付かなかったので、何故「1」という番号を背負っていない2年生が投げているのかなと思っていた。「1」を付けた投手は敗戦がほぼ濃厚になってから出てきたが、アナウンサーの口ぶりでは、15日の試合に出ていた様子だった。出ていなかった訳だ。私が疑問に思うことは、如何にマスコミが言う「聖地甲子園」出場の機会を失ったとは言え、あそこまでの強行軍の日程で未だ心身共に成長中の高校生に試合をさせたのかという点である。

東海大相模高は県大会を勝ち上がっていたのでは、また直ちに戻って次の試合が待っているのだろう。苛酷であり過剰ではと。疑問に思う高野連の行きすぎた配慮ではないのか。忌憚のないところを言えば「あーあ、高校野球」だ。でも、一度は同点に追い付いて見せた東海大相模高の気力を褒めてやりたいとは思う。だが、高野連は褒めたくない。


来たるべきアメリカ大統領選挙の行方:

2020-08-17 10:08:10 | コラム
アメリカの元上司や同僚に問い合わせてみた:

先日掲載しました「アメリカ大統領選挙(アメリカの元上司と友人に問い合わせてみよう)」を、昨日やっと英文にして送ったところ、2名からかなり手厳しいトランプ大統領の批判となって返ってきました。これは別に驚きでも何でもありませんが。

一つは私が最も尊敬する知的な元上司の奥方でMBAでコンサルタント事務所を持っておられた人からで、もう一方は言うまでもないかも知れませんがお馴染みのL氏から。

内容は「そこまで言われるか」と言いたいようなと言うか、今までに聞いたこともな方ほどの激しさでのトランプ大統領とその政権の批判。元上司の奥方からの返信は大変な長文ですが、こういう見方が絶対に我が国のメディアやテレビ局が「専門家」と称して語らせている、私に言わせれば”They are not making things happen.”ではない伝聞と統計と資料に基づいて語る人たちとの違いだと思います。または当事者というか支配階層のアメリカ人がトランプ大統領をどのように見ているかを表していると思います。

その内容を一言にすれば、YM氏が13日に「彼とその周囲にいる人たちとトランプ氏とは全く相容れないので、交流があるわけがなく話が通じていない」と言っていたのと同じでしょう。未だトランプ候補だった頃に、NY在住のエコノミストEH氏は「仕事上でトランプ氏と付き合いがあるが、トランプ氏と知り合いだと言っただけでも、街を歩いていれば背後からナイフで刺し殺されそうな恐怖感がある」と語っていたそうです。

アメリカの支配階層と永年の親密な本格的な付き合いがあるのだろうとか、彼等の中で暮らしたことがあるのかなと疑わせるような評論家が見るアメリカと、アメリカのアッパーミドルに属する人たちが見るトランプ大統領やジョー・バイデンは違うと思うのです。YM氏の表現を借りれば「駐在員や留学生は彼等から見ればお客様に過ぎない」のだそうです。アメリカの支配階層と親密に交際して本心を聞き出せるような機会はないだろうという意味になるのでしょうか。

私は何度も彼らの一員だったと述べてきましたが、それ故にトランプ大統領の支持層の人たちとは全くと言って誤りではないほど、交流がありませんでした。この辺りがアメリカの「分化」でしょう。今回、受信した二人もトランプ大統領が再選されるのか、バイデン/ハリスが勝つかには直接には触れていません。何分にもトランプ大統領を嫌う(批判する)層に属する人たちは、最早アメリかでは少数派ですから。