※上画像はThames & Hudson刊「UZBEKISTAN」より転載いたしております
製作地 ウズベキスタン・スルハンダリヤ州
製作年代(推定) 20世紀半ば~後半
ウズベキスタン南部のスルハンダリヤ州山岳地帯に生活する”ウズベク系遊牧民”の手による、嫁入り道具を包むための風呂敷としての刺繍布”ボッグジョマ”。
スザニ等の婚礼刺繍とともに、お嫁入りに向けて予め家庭内で製作される婚礼支度品の一つですが、結婚後は風呂敷両角の刺繍部分がカットされ、テントの室内装飾や腰巻き飾り”ベルボッグ”として再利用されることが習慣とされた、この土地伝統の個性豊かな刺繍作品です。
家族の幸せとともに家畜(羊)の安全・豊穣を祈って手掛けられてきたものであり、遊牧民の生活の変化とともに、今ではほとんど作られることが無くなってしまいました。