●シャー・ハマダン・モスク
14世紀末の創建後、何度かの焼失を経て18世紀に再建されたと伝わる木造モスク。古い時代の石造の土台が各所に残り、新旧材の調和に固有の美と趣が感じられます。
カシュミールの伝統工芸として有名な紙粘土彩色”ペーパーマッシュ(パピエ・マシェ)”の技法による内外壁の彩色が施されており、立方体ボックス型の造形とともに、どこか玩具・模型の建物のような可愛らしい表情を併せ持ちます。威圧感の無い独特の空気感に満ちたモスクです。
(写真 インド ジャンムー・カシュミール州 シュリーナガルにて)