製作地 ミャンマー
製作年代(推定) 19世紀半ば~後半
素材 チーク材
”鸚鵡”を主モチーフとした繊細かつ力強いチーク材彫刻の造形美に目を奪われる、携帯用天秤ばかりの収納ケース。19世紀の作例です。
彫刻の一部は透かし彫りの技巧により、”獅子””小鳥”等が立体感豊かに表わされており、作り手の並々ならぬ手技が随所から感じとれ、特別な者が用いた道具入れであろうことが推察できます。
土着信仰の濃い仏教が信仰される村で、医者であるとともにシャーマンである者が煎じる薬を計るために用いた物か... 高僧や貴族に仕える位の高い薬剤師が用いた物か... 想像の域を出ませんが、敬虔な神仏への信仰を抜きには生まれ得ない作品であることは確かです。