製作地 ウズベキスタン・ブハラ
製作年代(推定) 20世紀初め
日本の縞木綿とも共通する薫りのある、どこか懐かしくなるような表情・雰囲気の縞物の上着。縞物(嶋物)というと海洋交易の時代がまず頭に浮かびますが、それ以前からシルクロードを通じて繋がっていたことを想起させるような作品でもあります。
アラチャ(本品)・クァラミ・ベカサブ... ウズベキスタンには素材・技巧・意匠の違いにより様々なタイプの縞物があり、砧打ちで光沢を付けることも一般的です。そして裏地を”チラ見せ”する美意識・美学も... 本上着の鬼更紗とバイアス縞の裏地、飾り紐風の刺繍、何とも粋な風情です。