横浜山手の”洋館通り”はよく散歩するところだ。神戸や函館も有名だ。弘前にも洋館があることは知っていたが、三回目の訪問ではじめて、ゆっくり巡ることができた。駅前のホテルから土手町を通って、お城に向う道沿いに、それらは瀟洒な姿をみせてくれる。何故、弘前に洋館か、明治時代に怒涛の洋館建築ラッシュがあったそうだ。その中心的人物が、堀江佐吉。もともと弘前藩のお抱え宮大工だったが、維新後、函館にわたり、そこで、文明開化のシンボル、洋館に出会い、その建築技術を勉強したという。以下、見学した順に紹介しよう。
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弘前昇天教会 大正十年築 米国人ジェームス・ガーディナー設計
青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店) 明治37年築、堀江佐吉59歳作。代表作。
東奥義塾外人教師館 明治33年築
弘前市立図書館 明治39年築 堀江佐吉設計
弘前教会礼拝堂 明治43年築
一戸時計店(旧三原時計店弘前店) 明治32年築
藤田記念庭園洋館(旧藤田謙一別邸) 大正十年築。和館もある。庭から岩木山が一望できる。また、和館で近々、将棋の名人戦が行われる。
図書館近くに、 弘前のミニチュア洋館広場がある。ガリバーになったような気分。