ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

赤人編(08)気分爽快 船路旅

2011年03月07日 | 赤人編
■平成23年3月7日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★穏やかな 瀬戸内廻る 赤人に 湧く歌心 紡ぎて結ぶ

なはの浦ゆ 背向そがひに見ゆる 沖つ島 漕ぎる舟は つりしすらしも
《縄の浦 そのこ見える 沖の島 漕いでる船は 釣りしてるらし》
                         ―山部赤人―〔巻三・三五七〕 
武庫むこの浦を 漕ぎ小舟をぶね 粟島あはしまを 背向そがひに見つつ ともしき小舟
《武庫の浦 漕いでく小船こぶね うらやまし 淡路背にして 都へ行くよ》
                         ―山部赤人―〔巻三・三五八〕 
阿倍あべの島 の住むいそに 寄する波 なくこのころ 大和やまとし思ほゆ
《阿倍島で  磯にしょっちゅう 波寄せる ひっきりなしに 大和が恋し》
                         ―山部赤人―〔巻三・三五九〕 
潮干しほひなば 玉藻め いへの妹が 浜づとはば 何を示さむ
《潮たら 綺麗な藻刈り 持ち帰ろ 家で待つ妻 土産はたら》
                         ―山部赤人―〔巻三・三六〇〕 

秋風の 寒き朝明あさけを 佐農さぬをか 越ゆらむ君に きぬさましを
《佐野の岡  越えてくあんたに 服貸そか 秋風寒い 夜明けやよって》
                         ―山部赤人―〔巻三・三六一〕 
みさごゐる 磯廻いそみふる 名乗藻なのりその 名はらしてよ 親は知るとも
海草かいそうも 言うてるやんか 名告なのりやと あんたも名告り 親に露見ばれても》
                         ―山部赤人―〔巻三・三六二〕 
みさごゐる 荒磯ありそふる 名乗藻なのりその よし名は告らせ 親は知るとも
荒磯あらいその なのりそみたい 名告ってや 親知ったかて かめへんやんか》
                         ―山部赤人―〔巻三・三六三〕 



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