ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

赤人編(11)明日香の地こそ 歌の里

2011年03月17日 | 赤人編
■平成23年3月17日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★赤人は 明日香訪ねて いにしえを 辿りて歌の 心に触れる

三諸みもろの 神名備かむなび山に 五百枝いほえさし しじひたる つがの木の いやぎに 
玉かづら 絶ゆることなく ありつつも まず通はむ 明日香あすかの ふる京師みやこは 山高み かは雄大とほしろ
 
神名備かんなび山に 生えとおる 枝次々と やすつが つる長々と 伸ばすつた
 次々長々 通いたい ふるい都の 明日香宮 山は高こうて 河広い》
春の日は 山し見がほし 秋のは 河しさやけし 朝雲あさぐもに たづは乱れ 夕霧ゆふぎりに 河蝦かはづはさわく 
見るごとに のみし泣かゆ いにしへ思へば

《春の日ィには  山見たい 秋の夜には 河清い 朝立つ雲に 鶴飛んで 夕霧立つと 蛙鳴く
 こんな景色を 見るたんび しきりと泣けて しょうがない 昔栄えた この都》
                         ―山部赤人―〔巻三・三二四〕 
明日香あすか河 川淀かはよどさらず 立つ霧の 思ひ過ぐべき 恋にあらなくに
《立ち淀む 明日香の川の 霧みたい ずっと思うで 旧宮あすかへの恋》
                         ―山部赤人―〔巻三・三二五〕 
いにしへの ふるき堤は 年深としふかみ 池のなぎさに 水草みぐさ生ひにけり
《昔見た 古い堤は 年たで 池に水草 生えてしもてる》
                         ―山部赤人―〔巻三・三七八〕 



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