■平成23年3月3日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――
★赤人は 人麻呂歌の 跡追うて 敏馬へ須磨へ 海路を辿る
御食向ふ 淡路の島に 直向ふ 敏馬の浦の
沖辺には 深海松採り 浦廻には 名告藻刈る
《供御を生み出す 淡路の島の 真向いにある 敏馬の浦の
沖の海底では 海松採っとおる 浦の浅瀬で 名告藻刈るよ》
深海松の 見まく欲しけど 名告藻の 己が名惜しみ
間使も 遣らずてわれは 生けりともなし
《海松と聞いたら お前が見たい 名告藻〔な告りそ=名を言うな〕言う様に 名前は言えん
言うたら他人に 知られるよって 使い出せんで わし気ィ萎える》
―山部赤人―〔巻六・九四六〕
須磨の海人の 塩焼衣の 馴れなばか 一日も君を 忘れて思はむ
《身に馴染む 塩焼き海人の 服みたい 心馴染んだ あんた忘れん》
―山部赤人―〔巻六・九四七〕
【敏馬の浦の】へ
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★赤人は 人麻呂歌の 跡追うて 敏馬へ須磨へ 海路を辿る
御食向ふ 淡路の島に 直向ふ 敏馬の浦の
沖辺には 深海松採り 浦廻には 名告藻刈る
《供御を生み出す 淡路の島の 真向いにある 敏馬の浦の
沖の海底では 海松採っとおる 浦の浅瀬で 名告藻刈るよ》
深海松の 見まく欲しけど 名告藻の 己が名惜しみ
間使も 遣らずてわれは 生けりともなし
《海松と聞いたら お前が見たい 名告藻〔な告りそ=名を言うな〕言う様に 名前は言えん
言うたら他人に 知られるよって 使い出せんで わし気ィ萎える》
―山部赤人―〔巻六・九四六〕
須磨の海人の 塩焼衣の 馴れなばか 一日も君を 忘れて思はむ
《身に馴染む 塩焼き海人の 服みたい 心馴染んだ あんた忘れん》
―山部赤人―〔巻六・九四七〕
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