ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

日めくり万葉集<9月>(その5)

2009年12月10日 | 日めくり万葉集
■平成21年12月10日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★きのこ類 香り松茸 味しめじ 山いっぱいの 香り嗅ぎたや
高松の このみねに 笠立てて 満ちさかりたる 秋ののよさ
《まつたけが 高松山の 峰覆い え盛ってる 秋の香りや》
                         ―作者未詳―〔巻十・二二三三〕 

★持つ人が 居るか居らんか 判らんが すること無けりゃ 寝るしかないで
あしひきの  山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む
《長い夜は 山鳥尻尾しっぽと おんなじや 所在しょざいないから 寝ると仕様しょうかい》
                         ―作者未詳―〔巻十一・二八〇二〕 

★酒飲んで ええこころもち 旅人はん 覚めたらしゅんと するんとちゃうか
この世にし 楽しくあらば む世には 虫に鳥にも 我れはなりなむ
《この世さえ  楽しできたら 次の世は 虫とか鳥に 成ってもええで》
                         ―大伴旅人―〔巻三・三四八〕