ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

日めくり万葉集<9月>(その2)

2009年12月01日 | 日めくり万葉集
■平成21年12月1日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★船団は 那の津目指して 西へ行く 百済を救え 新羅を倒せ

海神わたつみの 豊旗雲とよはたぐもに 入日見し 今夜こよひの月夜 清く照りこそ
なびき雲 夕日射し込み 輝いて え月照るで 間違いなしに》
                         ―中大兄皇子―(巻一・一五) 

★妖艶な 石川郎女いらつめ待って 露に濡れ 大津待ちぼけ 惚れた弱みか
あしひきの  山のしづくに 妹待つと我 れ立ち濡れぬ 山のしづくに
《お前待ち  夜更けの露に 濡れてもた お前待ってて しずくに濡れた》
                         ―大津皇子―(巻二・一〇七) 

★内緒ごと 人に知れたら 潰される 今も昔も おんなじ気持ち
嘆きせば 人知りぬべみ 山川の たぎつ心を かへてあるかも
《嘆いたら 知られてしまう 胸の内 辛抱しんぼたまらん けど辛抱しんぼうや》
                         ―作者未詳―(巻七・一三八三)