ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

日めくり万葉集<9月>(その8)

2009年12月18日 | 日めくり万葉集
■平成21年12月18日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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志貴皇子しきのみこ 身罷ってもて 高円は 寂しなったな 誰も居らんで

高円たかまとの 野辺のへの秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人なしに
《高円の  野に咲く萩は 虚しいに 咲いて散ってる 見る人おらんで》
                         ―笠金村―〔巻二・二三一〕 

★働き手 娘取られて なるもんか おっかあ監視の 眼ぇ盗まんか

等夜とやの野に 兎ねらはり をさをさも 寝なへゆゑに 母にころはえ
《野に伏せて  兎捕るよに 忍んだが 寝もせんうちに 母どやされた》
                         ―作者未詳―〔巻十四・三五二九〕 

★置いてきた お前恋しい 花見ても みんなお前の 笑顔に見える

なでしこが 花見るごとに 娘子をとめらが まひのにほひ おもほゆるかも
《撫子の 花見るたんび お前ちゃん 可愛かいらし笑顔 思いだされる》
                         ―大伴家持―〔巻十八・四一一四〕