(2003年~2005年 眠れぬ夜の奇妙な話掲載)
この作品は「骨董不思議因縁譚」(アンティーク・ロマン)というらしい。
成る程、確かにその通りだ。
”気”を宿した骨董が、迷える者たちを優しく導く話を描いている。
今回の話もまたどれも温かく包み込んでくれるようなものばかりだ。
一話目の「秋の鈴音」は六歳で両親を亡くした鈴音が引き取られた遠い縁者の大おじさまとの話。
頑固で恐いだけの大おじさまだと思っていたら、実は・・・
という話で、まあ、取り立てて新しいテーマではないがそれでもほろりとさせられる作品に仕上がっている所がいい。
作品全体に漂う上品で優しい雰囲気がいいのだろう。
8ページの短編なのだが「銀の台・金の盞」に登場する人形がいい。
気位が高くてわがままで偉そうな人形なのだが、表情が豊かで実にいい。
ツンとした表情、ちょっと寂しい表情、泣き顔、照れながら本心をぽろりと言う時の表情・・・
どれも非常に良い表情だ。
この作品は「骨董不思議因縁譚」(アンティーク・ロマン)というらしい。
成る程、確かにその通りだ。
”気”を宿した骨董が、迷える者たちを優しく導く話を描いている。
今回の話もまたどれも温かく包み込んでくれるようなものばかりだ。
一話目の「秋の鈴音」は六歳で両親を亡くした鈴音が引き取られた遠い縁者の大おじさまとの話。
頑固で恐いだけの大おじさまだと思っていたら、実は・・・
という話で、まあ、取り立てて新しいテーマではないがそれでもほろりとさせられる作品に仕上がっている所がいい。
作品全体に漂う上品で優しい雰囲気がいいのだろう。
8ページの短編なのだが「銀の台・金の盞」に登場する人形がいい。
気位が高くてわがままで偉そうな人形なのだが、表情が豊かで実にいい。
ツンとした表情、ちょっと寂しい表情、泣き顔、照れながら本心をぽろりと言う時の表情・・・
どれも非常に良い表情だ。