本の迷宮

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私はバカになりたい (蛭子能収)

2007-08-01 09:13:16 | 漫画家(あ行)
(昭和57年発行)

やっぱり面白いのかどうかよくわからない。
絵も上手いのか下手なのかよくわからない。

・・・しかし、サラサラっと読めてしまう。
たぶん、どこか人を惹きつける魅力がある作品なのだろう。

ストーリーは、ちょっとここでは説明し難い。
18禁ネタがほとんどだから・・・。

短編13作品が載っているが、タイトルはどれも映画のパロディのようだ。
結構、こういう所に気を使ってるんだな~と意外な印象・・・。(ごめんなさい。蛭子さん。)

とりあえず、表題作の「私はバカになりたい」のあらすじを軽く説明してみる。
18禁です!!(笑)

自分は頭がいいと思っている男が主人公。
この男は女と寝ていても嫌になったら直ぐ止めてしまう。
「だめなんだよ
私は……
頭が良すぎて……
バカバカしいと思ったらやる気がしなくて」
女は怒る。(当たり前だ!)
「あなたには思い遣りというものが
ないのね」
男は平気な顔で
「やっぱり私みたいな頭になると、
やってる最中に色々と考えるんだよ
(中略)
とにかく本能ムキ出しというわけには
いかないんだよ」
女は男に下着を投げつける。
「面白くない人ね 帰ってよ!!」
男は女の部屋を出て読者に弁解する。
自分がこうすると女がこうして、そしてこうなって・・・
と、冷静に考えるから女に反逆しないんだ。・・・と。

そして、女の隣の部屋(男女が○○をしている)を覗いて肩をすくめて一言・・・。
「しかし
何も考えんで良く出来るな・・・
あーあ
私もバカになりたいよ」



思わず、こーゆー嫌味なヤツいるよな~~って共感してしまうのだ。

結局、蛭子作品は一見メチャクチャに見えるけど、
人間の抑圧された感情を見事に開放するという
ふか~~~い思惑があったのかもしれない・・・。

・・・って、本当にそうかな~~~???
あの蛭子さんを見ていると、申し訳ないがな~~~んにも考えてないように
見えてしまうのだが・・・?(笑)



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