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<ガロ 1967年6月~1969年4月 掲載>
この鬼太郎は所謂、正義の味方っていうイメージではない。
小学1年生という設定なのに平気でタバコを吸ってたりするし、猫の頭のミイラ汁やどぶねずみを食べている!
猫娘は美人で歌手になったりするんだよね。
道の片隅には<漫画は青林堂>なんていう立て札があったり、
猫娘が死んだ時に
「ぼくのフィアンセときめていたのに」
と嘆き哀しむ鬼太郎に目玉のおやじは
「そりゃあ
おまえの顔ではむりだ
寝子さんのようなきれいな子は
つげ義春ぐらいの男前でなくちゃ
うんといわないよ」
なんて言っている。
確かに写真で見る限りつげ義春は結構、男前だけどね。
ストーリー展開がとっても速くて、次はどうなるんだろう?とはやく続きが読みたくてたまらなくなる。
こういう展開の仕方ってちょっと紙芝居的な感じもする。
摩訶不思議な幻想譚。
こういう雰囲気の鬼太郎もなかなかいい。