本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

もぐら (うちのトコでは)

2010-07-13 08:31:30 | 漫画家(ま行)
最近は何でも擬人化するのが流行ってるのでしょうか?
これは<都道府県>を擬人化した漫画。

本屋で見つけてパラパラッと立ち読みしたのだけど、四国四県がなかなか良く描けているなあと思って作者の出身県を見ると、愛媛県。なるほど~とものすごく納得いたしました。(私も愛媛県民です)

早速、図書館で借りて読んだのだけど、絵はかわいいし、読みやすい。
自分の出身県や友人の出身県をみて楽しむのも面白い。

なかでも「夢の架け橋」という特別読みきり漫画が読み応えがあって良かった。

四国に全く関係のない人は四国に三本も橋架けるのは無駄だ・・・なんておっしゃる方もおられますが、四国に住んでると三本の橋はありがたいです。
一般庶民ですので経済効果だとか難しいことはよくわからないけど、
例えば、四国外に住んでいる子供が急病になった時だって橋さえあれば真夜中だってとんで行けます。

数年前の大きな台風が来た時、愛媛県新居浜市と四国中央市の間の道路が土砂崩れのため全ての道路が通行不能になったことがあります。
その日は朝から雨が降ってはいたけど、もともと台風の被害がひどくない地方なのでみんな油断していたんでしょうね、私のダンナも勿論いつもどおり隣の市まで仕事に出かけ、私も知人のお見舞いに隣の市にある病院に行っていました。
ただ・・・その日は川の水かさの増加が普段よりもすごくて、何か嫌な予感がした私は帰りに買い物をする予定をとりやめて、予定よりはやく家に帰ったのです。
すると、家に着くと庭は水であふれ、新居浜市との境の道路は全て通行不可能になったというニュースが流れ、ダンナは会社から帰ることが出来なくなってしまいました。私もあと少し遅ければ帰ることが出来なくなっていました。

我家の場合、ダンナが数日家に帰れなくなっても泊まる場所があるので問題はないのだけど、(三日ほど帰れなかったのかな?)
小さい子供だけ、或いは介護の必要な人を残して隣の市から帰って来られなくなった人たちは、土砂崩れの場所に車を置いて何キロも歩いて帰った人もいます。
また、しまなみ海道を通って、瀬戸大橋から帰った(逆もあります)人も結構いたそうです。(一体何キロ走ったんだ!)

それを聞いた時、ああ、橋があって良かったね!って思いましたよ、ホント。

橋が出来て、フェリー会社が損をしたとか、それは申し訳ないし、その他いろいろ問題があるかもしれないけれど四国に住んでいる人間にとって橋は<安心感>をもたらしてくれる・・・と思うのです。
だから、四国に住んでいない人が簡単に「橋は三本もいらない、無駄だ!」なんて言うのを聞くとちょっと悲しい気分がするのです。

この本のことからまた話が脱線してしまった。(いつものこと?・・・苦笑)

とにかく、この本のなかのキャラでは地元だからっていうわけではないけれど、のほほ~んとした愛媛が気に入ってます。


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