本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

佐藤愛子 (私の遺言)

2008-09-01 21:55:12 | エッセイ
(新潮社の説明文より)
心霊世界の実相を疲弊した日本人に伝えること、それが私に与えられた使命だった――。

それは昭和五十年、北海道浦河町に山荘を建てた時から始まった。深夜の足音、鋭いラップ音、電燈の明滅、ペットたちの不可解な死……。驚くべき超常現象に見舞われた著者が三十年余の苦闘の果てに見出したものは? 欲望に身をまかせ精神を荒廃させていった日本人に警鐘を鳴らし、“霊の世界”の実相を伝える渾身のメッセージ。

「冥土のお客」にも書いていたが、作者が北海道に建てた別荘に起きる怪奇現象のことを詳しく書いている。
次から次へと超常現象!
私ならこんな別荘に二度と行かない!・・・と思うのだけど、毎年夏になるとやってくる作者。
う~~~ん?
よほどの負けず嫌いか?(笑)

今ではもうこの別荘では超常現象は起こらなくなったらしいが、ちょっぴりなら体験してみたかったな~とも思ったりもする。

何か変わった現象が起こっていたのは事実だろうと思う。
しかし・・・アイヌの怨霊とか佐藤家の怨霊、はたまた狐の霊・・・などなど・・・本当なんだろうか?とも思ってしまうのも事実。

美輪明宏さんや江原啓之さんも出て来る。
そういうあたりは興味深く読ませていただいた・・・がどこまで真実かはわからない。
死後の世界も・・・まだ死んだ事がないのでどれが本当なのかは分からない。

最後の方なると、
日本の国の波動が高く上らなければ、悪霊団の力が強まり国は危うくなる。
国の波動が上るには日本人の波動が高まらなければならない。
今、いったい何人の日本人が、国のことを考えているだろう。

といった話になってくる。

こういう風な話になると超常現象の話はどうなった?
話が変な方向にずれているんじゃない?
・・・と、ちょっと引いてしまうなあって思う読者もいるかもしれない。

が、作者自身、自分の身に起こった現象はどうしてかということを考察する必要があると思うのは当然だから、
考察の結果、国の波動というところまで話を広げても不思議ではない。

私は心霊現象とか波動とかについてはよくわからないので、何とも言えないのだけど、
「人は一人では生きられない。私は生かされている・・・。
そのことを認識し、ありがとうという感謝の気持ちを表現すればいいのです。」
これが真理らしい。
これならわかる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。