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本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

夢幻紳士 逢魔篇 (高橋葉介)

2007-10-15 19:48:32 | 漫画家(た行)
(2006年発行)

「夢幻紳士 幻想篇」の最終頁からそのまま続いている。

夢幻魔実也氏はず~~~~っと料亭で酒を飲んでいるだけ。
そこへいろんな妖怪が現れては退治されるという話。
普通<妖怪ハンター>は旅に出て、その途中で妖怪に出くわすっていうパターンが多いと思うが、流石は魔実也氏。一筋縄では動かない。(笑)

まったりと纏わり付くような美しい線に魅了されながら、魔実也氏と奇妙な世界に浸る事の出きる快感!
彼の妖しげな瞳に見つめられるともうこの世界から抜け出す事が出来なくなってしまいます。

是非一度、場末の料亭で魔実也君と一晩中一緒にお酒を酌み交わしてみたいものです。


夢幻紳士 幻想篇 (高橋葉介)

2007-10-13 23:30:31 | 漫画家(た行)
久しぶりの魔実也君。(この文章は2005年に書いてたものです)
ちょっと私好みの感じになってきたので非常に嬉しい。
流れるようなタッチも、一時期私好みからちょっと離れてきた時があって心配していたのだが、昔のタッチとはちょっと違うが、前以上に良くなってきたような気がする。

表紙のタッチもいい。
最初のカラーページも良い感じ。
ちょっと天野喜孝の「吸血鬼ハンターD」のイメージと似ているような気がする。
黒服、黒帽子の男って私は大好きなのです。

ストーリーも結構いい。
今までとは少々趣向を変えたところがいい。

「夢幻紳士」は、この作者のライフワークらしい。もっともっと続けて欲しい。

仮面少年 (高橋葉介)

2007-10-06 19:10:49 | 漫画家(た行)
(昭和54年発行)

<カバー折り返し部分の説明より>
退屈でうす汚れた現実も、ヨウスケのペンにかかるとたちまち美しい花園に変わる。
現実から遊離したこの幻の世界にこそ、われらが求める”豊潤な遊び”の魂(こころ)がある!
虚構(フィクション)の花々が咲き乱れる”奇妙な世界パートⅡ”。



この表紙の絵が好きだ。
初めて見た時もとっても好きだったが、今見てもやっぱり非常に魅力的。
流れる線、不思議な眼差しの少年。実にすばらしい!
こういうタッチがどんどん進化して、今の夢幻魔実也(大人版)になったのかな~とも思う。


この本には「我楽多街奇譚」「江帆波博士の診療室」「触覚」「新しい人形」「惑星LOVFの崩壊」「仮面少年」「ハイ、オカアサマ」「荒野」が収録されている。
かなり久々に読み返したのだが、ほとんど覚えていた。
これを買った当時、何度も何度も繰り返し読んだ賜物だろう。
近頃はたいてい一度しか読まないことが多いせいか、数年前に読んだものを読み返すとほとんど内容を覚えていない。
それとも・・・昔のことは覚えてるが最近のことは覚えていないって・・・年のせい?(笑)


この中で「荒野」がかなり記憶に残っている。
本屋で雑誌の立ち読みをしていて、この作品に何故か衝撃を受けたから強く印象に残っているのだ。
多分、その時に初めて<高橋葉介>の作品を読んだのではないだろうか?
作品全体を覆う雰囲気、独特の線、少年の魅力的な目、・・・そういうものに一目ぼれをしてしまったに違いない。
今読むと内容は”若いな~”って思うけど・・・でも、それはそれでいい・・・と思う。
若いときはこういう若いストレートなものを描くのもまたいいと思うのだ。


ライヤー教授の午後 (高橋葉介)

2007-10-05 15:28:37 | 漫画家(た行)
(昭和55年発行)

<カバー折り返し部分の説明より>
ふしぎなふしぎな物語。
奇抜な発想、ブラックな味覚、鋭いエスプリ・・・
ヨウスケの豊潤な感覚が、あなたをえもいわれぬワンダー・ランドへとお招きする。
トロリとした美味が、あなたの日常を鮮やかに生き返らせる!


高橋葉介の初期の作品。
この頃の筆のタッチの素晴らしさは、今読み返しても全く色褪せていない。

不思議で魅力的な葉介ワールドを表現するのには、この筆のタッチが最適だろう。
普通のGペンなどでは逆立ちしたってこの雰囲気を表すことは出来ない。

こういうのはナンセンスコミックとでも言うのかな?
とにかく発想がすごい!
心臓をペットにしたり、首が売り買いされたり、目玉や口や耳が勝手に動き出す世界。

キャラも実にいい!
ミリオン少年は可愛いし、
ライヤー教授もとぼけた味わいがあるし、
何と言っても猫婦人が最高にいい!!!

美しく、妖艶で、自分勝手で、わがままで、残酷で天然・・・。
この後「夢幻紳士」(冒険編)で、魔実也くんのおばさんとして登場してたけど、作者も結構このキャラが気に入ってるのではなかろうか?

ラスト、ミリオンがつぶやくセリフがいい。
まあ、色んな所で色んな人が同じような意味のことを言っているから、目新しいものではないんだけどね。



いま僕のいるこの世界が
夢じゃないなんて誰がいえる?
いまこの瞬間僕をゆり起こす者が居ても不思議じゃない
そうしてまた別の悪夢が始まるのさ
悪夢なら悪夢でその中をせいいっぱい生きるよりしかたがないんだ……

宵闇通りのブン (高橋葉介)

2007-10-04 19:33:26 | 漫画家(た行)
(昭和55年発行)

<カバー折り返し部分の説明より>
心のさみしい人たちが、ひっそり暮らす宵闇通り。
皮肉な笑いの仮面の下に、生きる哀しみ隠して生きる。
狂気と笑いが暴発する非現実の空間を、ユニークな発想であぶり出す高橋葉介の奇妙な世界。



「宵闇通りのブン」に出て来るブンは毎回、物語の最後に
「ばっかみたい」とか「ばーか」というセリフを言う。

「ばっかみたい」とか「ばーか」などという言葉はあまり好きではない。
特に自分自身が何にも考えずに何にでもとにかく「ばーか」と言ってるような類の人間には
「ばかって言う方がばかなんだよ!」
・・・って、言い返したくなる。(笑)


このブンの言う「ばっかみたい」というセリフ。
皮肉な笑いの仮面の下に、生きる哀しみを隠している・・・そういうセリフだ。
単なる薄っぺらいセリフではない。

だから、そのセリフを言うことの出来ない物語もある。
「One Man's Ceilling is Another Man's Floor」が、そうだ。

人々に笑いものにされても、ひとりで愛と平和を説いて歩く老人の話である。
ある日老人はビルを悪魔がけり倒しに来ると言われ、人々を救うために一晩中ビルが倒されないように壁を両手でしっかりささえ続けるのだ。
それが原因で老人は死んでしまうのだが、最期にブンにこういう言葉を遺す。

「わしが死んだら誰が・・・・・・
誰が人々のために祈るのかね?
誰が人々のために愛を説くのかね?
誰が人々に救いをさしのべるのかね?
いったいこの世の何人が選ばれた者として箱舟に乗れるだろう?
わしゃそれだけが心配だよ・・・・・・」

この老人にはブンは何も言わない。
ただ、心配そうに哀しそうに老人を見つめるだけだ。
くさ過ぎるぐらいくさい話なのかもしれないけれど、何となく心に残る話。



「将軍大いに語る」では、ブンは実に可愛いメイド服を着ている。
肩のフリルが大きくてまるで羽のようにも見えるエプロンだ。
これは1980年の作品だが、今流行のメイドの元祖って言えるかも?(笑)
いや、元祖はやっぱり吾妻ひでお???
ま、どっちにしても、どちらも可愛い♪


るきさん (高野文子)

2007-09-21 09:12:35 | 漫画家(た行)
(1988年~1992年 Hanako)

わ~~~!!全ページ、カラーだ~~!!


登場人物はほとんど、主人公のるきさんと友達のえっちゃん。
ふたりは、都会に住む独身で一人暮らしの(たぶん)三十はいくつか過ぎている女性。
お互い性格は全く違うが何故か気が合う。
べったりでなく適度な距離感。

本当にたわいない日常生活を淡々と描いているだけなのだが、全然飽きない。
読み出すと止まらなくなる。

仕事も違うし、ライフスタイルも違うふたりが友達になったきっかけはわからないが、
友達って結構、違う趣味の人の方が多かったりするよね。

<根本的な所>の考え方が同じなのかもしれない。

例えば、このふたりならきちんと現実的な生活感があり、お互いを尊重しつつ、べったりの<なれあい感」がない。<押し付けがましさ>がない。
そういう感じがいいのだろう。

ちゃんと自分の足で立っているっていう感じ。
だから、三十過ぎても結婚に焦るわけでもなく悠々と生活しているのだ。

こういう生活もいいよな~~って思う。
ちょっと憧れの生活だ。


クレイジーピエロ (高橋葉介)

2007-09-14 22:44:49 | 漫画家(た行)
<帯に書かれている言葉>

世紀末のダーティヒーロー=ピエロの凄惨なる神話!
     クレイジーピエロ
   ピカレスクロマン傑作篇
       高橋葉介
右手に生首、左手に血刀、血と砲弾の洗礼をうけて、クレイジーピエロ見参!!
        血と殺戮の神話=クレイジーピエロ。
           新しい英雄の誕生!!



ま、確かにそういう感じの漫画です。

筆で描かれた線が妙に艶めかしいというか・・・
独特の雰囲気が結構好きである。

首や腕など簡単に引きちぎり、刀で身体を切り刻む。
血はドバーっと出て、内臓もドバドバ出てくる!
めちゃくちゃ凄い有様なのだが、絵柄のせいかそれ程グロくない。・・・いや、充分グロい??

1冊分しかないというのは、イマイチ人気が出なくて連載打ち切りにでもなったのか??
ラストページには

「さて これから
クレイジーピエロの伝説は始まるのだ
平和な街を襲う
魔の影
地獄からの死者
破壊と殺りくの神
人の容姿をした
災厄の伝説が・・・」

とあり、街の方に向かって走り去るクレイジーピエロの後姿で終わっている。

やっぱり、続きを期待するのは無理??

腸詰工場の少女 (高橋葉介)

2007-09-13 01:09:10 | 漫画家(た行)
このタイトルには、こういう副題?が付けられている。

「残酷流血地獄絵図禁断醒書」

しかも、帯にはこう書かれている。

哀愁可憐
乙女花
落花狼藉
酒池肉林
残酷流血
地獄絵図!!

一体、どんな漫画なんだ~~~!!??


作者は「お涙頂戴物語で、本人、ギャグのつもりでゲラゲラ笑いながら描いたんだけど、おかしくないかな、これ。」
と、「あとがき・・・もどき」に書いている。

ギャグでも何でもいいけどねー。これ読んだ直後はソーセージ食べたくないぞ!!
・・・と言いつつ、食卓に出されると食べるんですけどね。(笑)

この人の描く漫画も好きなんだけど、解説も結構好きだ。
「葉介の葉介による葉介のための解説」
なんて、読むと非常に楽しい。

夢幻紳士 (高橋葉介)

2007-09-10 11:52:57 | 漫画家(た行)
(昭和58年発行)

これが所謂「マンガ少年版夢幻紳士」である。
昭和56年2月~5月に「マンガ少年」に掲載された作品と
別の雑誌に掲載されたもの、描きおろしの「絵物語」が載っている。

私はこの「マンガ少年版」の夢幻紳士を一目見て、惚れてしまった!!
最近の「幻想篇」の夢幻紳士もいいのだが、
今見てもこの頃のペンタッチ(筆タッチ?)は素晴らしい!!!
とぼけた味の性格の魔実也くんは可愛いし・・・
昔の古い「冒険活劇」っていう感じがとってもいい!!


作者のあとがきで、
この本の中では出てこないが、夢幻くんは、いつも胸のホルスターか、お尻のポケットに、コルト・ポケット25オートマチックを持っている。
旅先に持ち歩くのはレミントン・ダブル・デリンジャーである。手が小さいので小型拳銃の法があつかいやすいのである。

と、書いている。実に細やかでマニアチックな設定!(笑)
こういう気配り?が好きだ!!
そして、「少年探偵」は何故か必ず<ピストル>を持っているというのが実にいい!!


夢幻紳士(怪奇編) (高橋葉介)

2007-09-08 22:14:09 | 漫画家(た行)
こんな男が本当にいたら、思いっきり後ろから飛び蹴りをくらわしてやる・・・とか作者が言ってたと思うけど、なんとなくその気持ちが分からなくもない。
気障でクールでポーカーフェイス。
私の大好きなタイプです。

ただし、現実世界にいたら、たぶん、(作者とは違う意味で)後ろから蹴飛ばしたくなるんじゃないのかな。
何故かって?そりゃ当たり前でしょ、現実にそんなに美しい男がいるはずないし、いるとしたら、美しいと勘違いしているだけの普通の男が黒い帽子に黒いスーツを着て格好をつけてるだけなのに違いない!
・・・それって見苦しい以外のなにものでもないでしょう。
(現実世界で本当に美しいと思える男はまだ見たことがないですね~!・・・笑)


この作者のあとがきが結構おもしろい。


<以下、あとがきより引用>
「よく考えてみたら、格好つけるだけで何の役にもたたないな、この男。」
「彼は都市派の探偵なので、田舎は不案内である。
探偵が迷子になるなっつーの。」
「ハッキリ言うが、夢幻氏は女たらしである。
気まぐれな性質(たち)だが、来る者は拒まずで、言い寄る女性にも不自由しない。
なんちゅう嫌な奴だ。
一巻目のあとがきにも書いたが、本当に飛び蹴りくらわすぞ。」

幻影博覧会 (冬目景)

2007-06-12 09:39:22 | 漫画家(た行)
(1巻2005年発行 2巻2007年発行)

こういうタッチの絵柄は結構好きです。
時代背景は大正時代。
主人公は探偵。
助手の女の子は謎めいている。
髭面の警部も出てくるし、どれも私の好みに見事当てはまってます。

・・・で、今の所まだ二巻までしか出ていないのかな?
ストーリーはどうなっていくかわからないので何とも言えないんだけど・・・

とにかく面白い展開になる事を期待しています。

ブライトの憂鬱・2 (竹宮惠子)

2007-05-29 19:28:09 | 漫画家(た行)
(平成17年発行)

今回はブライトの一応?恋物語。

基本的にはニナと同じパターン。
だけど、相手がダンじゃなくて、あのブライトだから受け止め方が違うのよね。

う~~~ん、
私はブライトのようなタイプよりはダン・マイルドのようなタイプの方が好みだわ♪

普段はぼ~っとしてるようで、何かあった時にはちゃ~んと出来て、
結構お茶目で、それでいて人の心をわかってる・・・。
ダンって、ホント理想的な男だわ♪

ブライトのようなタイプははっきり言って疲れます。。。
若い頃はブライトのようなタイプもいいと思ったかもしれないけど、
自分が歳をとってくると、
一緒にいて疲れる美少年よりは
普段は気にもとめなくていいけど
いざという時は頼りになる便利な男の方が良くなるんですよね~。(笑)

ブライトの憂鬱 (竹宮惠子)

2007-05-27 07:35:50 | 漫画家(た行)
(「メロディ」2000年10月号・2001年10月・11月号)

「私を月まで連れてって!」の続編。
おヤエさんとハリアンとの間に生まれたふたごの兄妹
ブライトとナナの物語。

ブライトは頭も顔も良く、しかも人の心を読む事が出来る。
ナナは性格はいいのだが、ドン臭くて不美人!
全く正反対のふたごなのだ。

・・・で、ナナを守ってやりたいと思うブライトの話っていうわけなのだが、
この作品に出てくるダン・マイルドが前回の「私を月まで連れてって!」の時よりさらにかっこよくなっている!!(今回の主役のブライトよりかっこいい!)
人生余裕を持って生きているってなんていいんだろう・・・って思う。
真剣になる時は思い切り真剣に・・・そして手を抜く時は手を抜いて、常に「遊び心」を忘れない。
そんな生き方が私は好きだ。
そういう意味でダンは「理想の生き方」だと思う。


人間が生きていくうえで一番大切なものは何?「幸せ」って何?
美しい容姿? 頭の良さ? お金? 家柄? 名誉?・・・
そういう事に対する一種の答えというものがこの作品には描かれているような気がする。

一般に思われている「幸せ的なもの」に対する「固定観念」を打破する言葉がこの作品中に時々見受けられる。そこがいい。

私を月まで連れてって! (竹宮惠子)

2007-05-25 14:28:11 | 漫画家(た行)
(1巻 昭和57年発行~6巻 昭和61年発行)

おしゃまなESP(エスパー)少女・ニナとハンサムな宇宙飛行士・ダンとのラブコメディ。

SF、ファンタジー、ラブコメ、ロリータ(?)、などなど・・・
いろんな要素がいっぱい詰まっている。

この中には様々なSF小説のタイトルなどがどんどん出てくるからSF好きにはたまらなく嬉しい作品でもあるかもしれない。
「近所迷惑」(筒井康隆)
「ゆがんだ家」(ハインライン)
「たんぽぽ娘」(ロバート・F・ヤング)
「何かが道をやってくる」(ブラッドベリ)
「農協月へ行く」(筒井康隆)
・・・などなど、いっぱい出てくる。


私も昔はSFが好きだったので多少は読んでいたのだが・・・
近頃、SFってあまり目にしませんね。
以前よりはSF人気っていうものがなくなってるのかな?
ちょっと淋しいですね。

ここに出てくるキャラは実に魅力的。

ニナはESPで、おしゃまで、おせっかいで、かわいい11歳の少女。
ニナの兄はニナ曰く「精神的近視」・・・(この表現は素晴らしい!こういう人っているよね。)
四次元コンピュータの”ガイヤ”はダンに惚れていて、時々いたずらをしたりする。
おヤエさんはダンの家のハウスキーパー(住居管理人)。何でも出来て、家柄も良くて、金持ちで、何事にも動じない。
ダンは26歳。骨董好き。宇宙飛行士。普段はぼーっとしているが、緊急時には非常に頼りになるいい男。


明るく陽気でちょっとほろっとさせたりする話もあって・・・
一話完結で読みやすいし、絵柄が古いのは仕方がないがストーリーはとっても楽しい。

これを読んでいたら久し振りにSF小説でも読んでみようかな?っていう気になってしまった。

チュー坊がふたり (田淵由美子)

2007-05-24 08:02:01 | 漫画家(た行)
(平成10年発行)

田淵由美子といえば、その昔(70年代ぐらい?)乙女ちっくな少女漫画を描く漫画家で人気があった・・・と思う。
私もあの頃読んでいた・・・と思う。

・・・って、イマイチ漠然とした書き方しか出来ないのは、この人の本はたぶん一冊も持っていないからです。ごめんなさい。
先日、図書館でこの本を見つけて、借りてきたのだ。
「あら~、懐かしい。まだ漫画描いてたんだ~!」

この作品は、自分の息子と娘と夫とのごく他愛無い日常の話。
ほのぼのと軽~~く読める。


しかし、あの当時<乙女ちっく>な漫画を描いてた人が、年をとると現実世界を描くようになるのね。
そして、あの当時、そういう漫画を読んでいた読者もまた同じく現実世界にどっしりと根をおろしている。
月日の移り変わりというものは・・・。(ため息)