つれづれなるままに

ひぐらしパソコンに向いて・・・・・・・

「家で死ぬということ」を読んで

2024年02月06日 | Weblog
私は、数年前から私たち夫婦の ”終の棲家” をどうするかという問題についていくつかの選択肢を考えて来ました。しかし、その何れを想定して準備を進めるか、未だに結論を出せずにいます。

先日或るラジオ番組で、最近出版された「家で死ぬということ」という本の著者(ジャーナリスト)の話を聴く機会がありました。
放送は短い時間でしたが、私の終の棲家を考える上で大変興味深い話でしたので、早速その本を購入しました。

以下は本の表紙とその帯に書かれている文章を拡大したものです。


本の内容は、独り住まいを続ける高齢の父を遠方に住む娘が介護保険および地域の医療関係者や福祉関係者などの助けを得て最後まで介護し、看取るまでの経過を事細かに書き連ねた記録です。
この本で知った介護保険の実情や父が自宅で最期を迎えるまでの現実は私にとっては衝撃的でした。現代のこの国において、「家で死ぬ」ということが如何に大変なことか、現在の介護保険制度が如何に当てにならないか・・・

何れの選択肢を選ぶにしろ、私が己の終の棲家を考えるに当たって介護保険を利用することは大前提の一つでした。これまでかなりの額の介護保険料を支払ってきたのですから。
しかし、ごく一部とは言え介護保険の実情を知った今、どの道を選ぶにしても介護保険に頼る比率は見直さなければならないことを確信しました。

著者も記しているように、ここに書かれていることはあくまでも一つの例に過ぎません。
しかしながら、住み慣れた我が家で安らかな最期を迎えることが如何に至難であるか、幻想に過ぎないかを思い知らされました。

時の経過がますます早まり、二人の体調・体力も日々変わり行く中で、早く子供たちも交えて目指す方向をもう一度見直さなければならないと思っているところです。
いくら考えても、計画通り・思い通りにならないことは百も承知ですが、成り行き任せは私の性に合いません。

コメント (2)
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