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米国で狭小住宅がブーム?! サイズは米国の平均的な住宅の7分の1~24分の1

2015-07-27 16:20:38 | その他
広い住宅が当たり前の米国で、近年、狭小住宅が脚光を浴びています。そのブームたるや熱狂的で、書籍やブログ、住宅メーカーを刺激しているのはもちろんのこと、狭小住宅をテーマにしたテレビ番組や映画も制作、展示会も開催されています。2015年8月には、コロラド州のコロラド・スプリングスで「タイニー・ハウス・ジャンボリー」というイベントまで開催されています。

 米国の核家族が暮らす平均的な住宅の面積は、約820平方メートル。対して、典型的な狭小住宅は約30~120平方メートル(約9~36坪)です。ビッグマックや大型SUV車、豪邸など大きいものに価値を見いだす米国で、狭小住宅が注目されるのにはそれなりのワケがあります。狭小住宅は、実利的なのです。コストは安上がりだし、消費エネルギーも、米国の平均的な住宅に比べれば微々たる量です。

 魅力はそれだけではありません。典型的な狭小住宅なら、30年ローンの重圧とは無縁なので、ローン返済のためにいやいや働く必要がなく、自分らしい生き方ができ、しかも、機能も充実しています。小さな本体に多機能を搭載したiPhoneやスイスアーミーナイフが住宅になったようなものです。

「自分で建てることもできます」と語るのは、車輪付き狭小住宅メーカーとして急成長中のタンブルウィード・タイニー・ホームズ社事業部長、ロス・ベック氏です。カリフォルニア州に拠点を置く同社は、5万7000~6万9000ドル(約700万円~850万円)の4種類の住宅を販売するほか、2日間のDIYセミナーも開いています。

 顧客の中には、大学を出たばかりの若者もいて、多くは就職先が決まっていないか、多額の借金を抱えるかしています。「彼らは家財道具をあまり持ちたがらないんです」。ベック氏によれば、彼らは、携帯端末に図書館並みの蔵書を保存し、めったに使わないものは買わずにレンタルで済ませる傾向があるといいます。住宅バブルの崩壊や世界同時不況を目の当たりにしているので、「制度が安全だと思っていないんです……社会保障制度を信用していないんですよ」と付け加えています。

 住宅メーカー、シアトル・タイニー・ホームズ社の創立者、シャロン・リード氏は、狭小住宅はどの世代にもメリットがあると言います。同社の住宅購入者の半数は、子どもの家の裏庭などで暮らしたいと考える、高齢の親世代だと言います。

「わが社の顧客が直面している最大の障壁は、建築規制です」。2015年5月、建築業者を前に、リード氏はそう語りました。狭小住宅を自宅の敷地内に増築することを法で規制している自治体が多いのです。

 それでも無理なく買える住宅を提供するために、「アポッドメント」「マイクロロフト」「メトロスイート」「スリーピングルーム」などとも呼ばれる、エコビレッジやミニアパートを認可する自治体が増えています。省エネの浸透している日本やヨーロッパでは当たり前ですが、米国でもこうした省エネ住宅がようやく見られるようになってきたのです。テキサス州スパー市は、「米国初の狭小住宅に優しい町」とアピールしています。

 首都ワシントンD.C.に拠点を置くアーバンランド研究所の最近の報告によると、都市部の流行に敏感な若者も、狭小住宅に関心を寄せるようになっていると言います。

 狭小住宅は、それほど新しくも珍しくもありません。ヘンリー・デビッド・ソローをはじめとする環境保護活動家たちは、米国の西部開拓時代には当たり前の、ひと部屋しかない小屋で執筆活動を続けました。貧しい国では、粗末な小屋で暮らしながらも、大きな夢を描いている家族はたくさんいます。

 豊かな国では、皮肉にも、無駄を減らそうとしています。量を減らすだけでなく、サイズも小型化しようとしているのです。余計なものを整理して、シンプルに生きようというわけです。もっとも、いくら狭小住宅がもてはやされようと、誰にでも実行できるわけではありませんが・・・。

「実際に暮らしたらどうなるかは、他の人には予測できません」。狭小住宅を販売するタンブルウィード社のスタッフ、エラ・ジェンキンス氏は、自身のブログ「リトルイエロードア」にそう書いています。ブログのタイトルは、自分の狭小住宅につけた名前です。「何事にも100パーセントはありません。広い家に住めば、狭い家の便利さがよかったと思います。狭い家に住めば、広い家の快適さがよかったと思うのです」。

 ジェンキンス氏のブログに異を唱えるのが、ローレン・モデリー氏です。「パートナーがくさいおならをしたら、どこに逃げるの? 部屋の隅に行って、祈るしかないじゃないの?」。

 ちなみに、モデリー氏のおならに関する疑問には、「窓を開ければいいんです」という回答が寄せられたと言います。わずか24平方メートルの狭小住宅に夫婦で暮らす、トリスタン・デービス氏からです。「すぐ慣れますよ。人間は実によく環境に適応するんです」と。(ソース WSJ)

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