タンザニアで1930年代に発見された化石を再調査したところ、世界最古の恐竜の可能性が浮上しました。これまでの記録を1000万~1500万年ほど更新することになり、恐竜の登場は約2億4000万年前までさかのぼることになるそうです。
1930年代のタンザニアで、「ニャササウルス・パリントニ」の上腕骨と脊椎の一部が発見されたのですが、当時は詳細な調査が行われていませんでした。これまでは、約2億3000万年前の化石が南アメリカで発見され、この小型で軽量の肉食動物が最も古い恐竜とされていたのです。 それだけ恐竜にはまだ謎が多いのでしょう。今回のニャササウルスも未解明の部分が多く、化石から再現すると、体長は尾を含めて2~3メートル。しかし頭蓋骨が発見されておらず、エサの種類や、2足歩行か4足歩行かどうかもはっきりしていません。
それでも、ニャササウルスには恐竜と結び付く際立った特徴があるのです。それは上腕の骨の突起です。研究を率いたアメリカ、ワシントン大学の古生物学者スターリング・ネスビット氏は、「三角筋稜」というのがあって、これは肩の筋肉を上腕の骨に固定する役割を果たしているのですが、すべての恐竜に、この長い突起がある」と説明しています。そしてこれが「ニャササウルス・パリントニ」にはあったと言うことは恐竜の仲間だということです。だから冒頭の説明のように最古の恐竜というわけですが、本物の恐竜か、恐竜に限りなく近い仲間にすぎないのかを断定するには、情報が足りないという事も付け加えています。
いずれにしても、ニャササウルスの化石は、恐竜が地球を支配するまでの数百万年間、恐竜(または近縁種)が、別の爬虫類のグループ「シレサウルス」と同時に生きていた事実を示していて、シレサウルスと恐竜は共通の祖先から分岐しており、非常に近い関係にあると言っています。「恐竜が初めて登場したときには、決して特別な存在ではなかったと示唆する重要な発見だ。また、個体数は少なく、さまざまな種類に分化するのもしばらく後だろう」とネスビット氏は話しています。
研究に参加したカリフォルニア大学バークレー校のサラ・ワーニング氏によれば、タンザニアでのニャササウルス発見は、恐竜の起源が超大陸パンゲアの南部とする説を後押ししていると言います。これまでで最古の恐竜は南アメリカに生息していて「アフリカでさらに古い恐竜が発見され、南の大陸がすべてつながった」とワーニング氏は語っています。 アメリカ、ワシントンにある国立自然史博物館の古生物学者ハンス・ディーター・スーズ(Hans-Dieter Sues)氏も、「三畳紀中期の早い段階から、現在のタンザニアに恐竜のような爬虫類の存在を明確に示した」と評価しています。
古生物学者の間ではほんの数十年前まで、恐竜の起源がこれほど早い時期とは“考えられない”という見解が一般的だったのです。スーズ氏は、大きな転換点を迎えたと指摘しています。「1970年代、三畳紀の恐竜の化石記録は限られていて、最古の部類に入る化石も断片ばかりだった」と同氏は振り返っています。「恐竜と爬虫類の他のグループとの関係についても、はっきりわかっていなかった」と言っています。今回の恐竜最古の発見で爬虫類と恐竜の共通の先祖に結び付く手がかりとなっていくといいですね。
もう一つの話題は、約6500万年前に中南米のユカタン半島に落下した巨大隕石によって、恐竜だけでなく、蛇やトカゲと言った爬虫類の種の83%が地球上から姿を消したとする研究結果を米エール大のチームが発表しました。
チームは、化石の分析で新種と判明した小型のトカゲを、オバマ大統領にちなみ「オバマドン」と名付けたそうです。体長30センチ足らずのすらりとした形状で、細長い歯を持ち昆虫を食べていたと見られています。研究者は「別に政治的な意味合いはなく、分類学上の命名を楽しんだだけだ」としています。
チームは、北米や中米で見つかったヘビやトカゲの化石を詳しく分析し、隕石の落下で大気中にチリが巻き上げられ、それによって起きた寒冷化などによって、恐竜とともに暮らしていた爬虫類の多くが絶滅したと結論付けたのです。体の大きい爬虫類ほどダメージは大きく、生き延びたのは比較的小型の種だったとチームは見ています。
これなどは恐竜と同じ運命を辿っているわけで、恐竜の中でも小型の恐竜が生き延びて鳥となって現在まで生き延び続けているという事も言えそうです。しかし、よくもまあ絶滅種の小型爬虫類の名前に大統領の名前を付けなくてもよさそうなもので、日本の首相なら自分の名前を使ってくれるなと言ってきそうですが、オバマ大統領はクレームをつけなかったのでしょうか?さすが米国の大統領は度量も大きいですね。
1930年代のタンザニアで、「ニャササウルス・パリントニ」の上腕骨と脊椎の一部が発見されたのですが、当時は詳細な調査が行われていませんでした。これまでは、約2億3000万年前の化石が南アメリカで発見され、この小型で軽量の肉食動物が最も古い恐竜とされていたのです。 それだけ恐竜にはまだ謎が多いのでしょう。今回のニャササウルスも未解明の部分が多く、化石から再現すると、体長は尾を含めて2~3メートル。しかし頭蓋骨が発見されておらず、エサの種類や、2足歩行か4足歩行かどうかもはっきりしていません。
それでも、ニャササウルスには恐竜と結び付く際立った特徴があるのです。それは上腕の骨の突起です。研究を率いたアメリカ、ワシントン大学の古生物学者スターリング・ネスビット氏は、「三角筋稜」というのがあって、これは肩の筋肉を上腕の骨に固定する役割を果たしているのですが、すべての恐竜に、この長い突起がある」と説明しています。そしてこれが「ニャササウルス・パリントニ」にはあったと言うことは恐竜の仲間だということです。だから冒頭の説明のように最古の恐竜というわけですが、本物の恐竜か、恐竜に限りなく近い仲間にすぎないのかを断定するには、情報が足りないという事も付け加えています。
いずれにしても、ニャササウルスの化石は、恐竜が地球を支配するまでの数百万年間、恐竜(または近縁種)が、別の爬虫類のグループ「シレサウルス」と同時に生きていた事実を示していて、シレサウルスと恐竜は共通の祖先から分岐しており、非常に近い関係にあると言っています。「恐竜が初めて登場したときには、決して特別な存在ではなかったと示唆する重要な発見だ。また、個体数は少なく、さまざまな種類に分化するのもしばらく後だろう」とネスビット氏は話しています。
研究に参加したカリフォルニア大学バークレー校のサラ・ワーニング氏によれば、タンザニアでのニャササウルス発見は、恐竜の起源が超大陸パンゲアの南部とする説を後押ししていると言います。これまでで最古の恐竜は南アメリカに生息していて「アフリカでさらに古い恐竜が発見され、南の大陸がすべてつながった」とワーニング氏は語っています。 アメリカ、ワシントンにある国立自然史博物館の古生物学者ハンス・ディーター・スーズ(Hans-Dieter Sues)氏も、「三畳紀中期の早い段階から、現在のタンザニアに恐竜のような爬虫類の存在を明確に示した」と評価しています。
古生物学者の間ではほんの数十年前まで、恐竜の起源がこれほど早い時期とは“考えられない”という見解が一般的だったのです。スーズ氏は、大きな転換点を迎えたと指摘しています。「1970年代、三畳紀の恐竜の化石記録は限られていて、最古の部類に入る化石も断片ばかりだった」と同氏は振り返っています。「恐竜と爬虫類の他のグループとの関係についても、はっきりわかっていなかった」と言っています。今回の恐竜最古の発見で爬虫類と恐竜の共通の先祖に結び付く手がかりとなっていくといいですね。
もう一つの話題は、約6500万年前に中南米のユカタン半島に落下した巨大隕石によって、恐竜だけでなく、蛇やトカゲと言った爬虫類の種の83%が地球上から姿を消したとする研究結果を米エール大のチームが発表しました。
チームは、化石の分析で新種と判明した小型のトカゲを、オバマ大統領にちなみ「オバマドン」と名付けたそうです。体長30センチ足らずのすらりとした形状で、細長い歯を持ち昆虫を食べていたと見られています。研究者は「別に政治的な意味合いはなく、分類学上の命名を楽しんだだけだ」としています。
チームは、北米や中米で見つかったヘビやトカゲの化石を詳しく分析し、隕石の落下で大気中にチリが巻き上げられ、それによって起きた寒冷化などによって、恐竜とともに暮らしていた爬虫類の多くが絶滅したと結論付けたのです。体の大きい爬虫類ほどダメージは大きく、生き延びたのは比較的小型の種だったとチームは見ています。
これなどは恐竜と同じ運命を辿っているわけで、恐竜の中でも小型の恐竜が生き延びて鳥となって現在まで生き延び続けているという事も言えそうです。しかし、よくもまあ絶滅種の小型爬虫類の名前に大統領の名前を付けなくてもよさそうなもので、日本の首相なら自分の名前を使ってくれるなと言ってきそうですが、オバマ大統領はクレームをつけなかったのでしょうか?さすが米国の大統領は度量も大きいですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます