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ワクチン点鼻投与でアトピー改善 三重大、マウスで効果確認!

2013-08-28 19:52:38 | 健康・医療・スポーツ
厚生労働省が3年に1度、全国の病院を対象に実施している患者調査の1999年の結果と2011年の結果を比較したところ、50~64歳に“アトピー性皮膚炎”が増えていることが明らかになりました。

アトピー性皮膚炎とは、生まれつきアトピー素因と呼ばれるアレルギー体質を持っている人が、様々なアレルギーを起こす物質、アレルゲンの刺激を受けることで発症、猛烈なかゆみの症状が出る病です。これまでは子どもに多く、大人になるにつれ症状が治まりやすいとされてきました。しかし、最近では30代以降で病院へ通う患者が増えていると言います。

増加の原因を調べてみると、大人のアトピー性皮膚炎の患者さんの多くに共通する原因はストレスだと分かったそうです。人間関係や環境の変化、多忙など要因は様々ですが、アンケートに回答した63名のうち46名と、実に7割以上の方がなんらかのストレスがあったと回答していたそうです。実際、身の回りにもアトピーで悩んでいる人が多いように感じます。

しかしこのたび、三重大大学院医学系研究科の水谷仁教授(皮膚科学)と河野光雄講師(感染症制御医学)の研究チームが、病原性の低いウイルスに免疫機能を調整する遺伝子を組み込んだワクチンを点鼻投与することでアトピー性皮膚炎の症状が改善することをマウスを使った実験で突き止めたそうです。

免疫が過剰反応して起こるアトピーは、免疫機能を抑えるステロイド剤を塗る治療が一般的だが、対症療法に近く、長期投与で色素沈着するなど副作用もあります。チームによると、ワクチンを鼻の粘膜から取り込むこの方法は、ストレスや副作用が少なく、体質そのものの改善にもつながると言います。

チームは、アトピーの抗原を塗り、人為的にアトピー性皮膚炎を発症させたマウスを用意。免疫調整作用のある遺伝子を組み込んだワクチンを作製し、点鼻したところ、疾患部に注射で投与したマウスよりも症状の回復が見られたと言います。

このウイルスは自己増殖しないため安全性が高く、呼吸器に作用する性質があり、点鼻で使うと効果が高いと言います。将来的に、組み込める遺伝子の幅が広がれば、様々な病気に対する免疫療法にも応用可能だと言います。

また阪大大学院の室田講師らにチームが、アトピー性皮膚炎のかゆみなどの症状を引き起こす化学物質ヒスタミンが、発汗を抑えて皮膚を乾燥させるなどし、病状を悪化させることを突き止め、今年7月に発表していました。アレルギー疾患や発汗異常の診療に役立つと期待されています。汗は体温を下げるほか、病原体からの防御や肌の保湿といった重要な役割を持っており、アトピー性皮膚炎の患者では、発汗量が通常の人の約半分になっているそうで、チームは汗をかかないことが悪化の一因と考えています。

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