マックンのメモ日記

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自動運転車がハッカーに乗っ取られる日!

2016-08-28 18:53:21 | 宇宙・サイエンス・科学技術
デジタル世界の情報セキュリティー問題を扱う専門家は悪夢のシナリオを思い描くのが大好きです。私たちの401K(確定拠出年金)を空っぽにしてしまうドローン。冷蔵庫を爆発させる電子メールの添付ファイル。映画をハッキングし、出演している豪女優マーゴット・ロビーの映像をすべてCG(コンピューターグラフィックス)のドクター・フィル(米で人気のトーク番組で司会を務める精神科医)に置き換えてしまうソフトウエア――。

 8月上旬にラスベガスで開催された情報セキュリティーの専門家による毎年恒例の国際会議「ブラックハット」とハッカーの技術力を競う「デフコン」で、こんな悪夢のシナリオが話題に上りました(ラスベガス自体がある意味、悪夢のような街ですが)。ブラックハットのようなイベントではすでに、自動運転車を狙ったランサムウエア(身代金要求ソフト)の話が専門家の間で取り沙汰されています。ドライバーがお金を支払わない限り、車内から出られないという悪意あるソフトのことです。また、自動運転車の操縦を乗っ取り、ドライバーが望まない場所、例えばラスベガスのような場所へ強制的に連れて行くというシナリオも考えています。

 あらゆる悪夢のシナリオの中で、自動運転車を標的にしたランサムウエアが最も悪質のように聞こえます。加害者は車の中に被害者を閉じ込めて、カネを支払うまで待つだけでなく、被害者を拷問のような状態に置くこともあり得るからです。車載ラジオが操作され、野球の指名代打者制度の廃止を巡るトーク番組をずっと聞かされ、その後、オクラを食べてどれだけ人生が変わったかについて本を書いた女性にNPR(公共ラジオ局)がインタビューした番組を24時間にわたって聞かされ続けることもあり得るというわけです。そうなれば、あなたは耳をそろえてカネを払うことになるでしょう。きっとそうなります。

 払わなければ、ハッカーたちはさらにヒートアップするでしょう。スポティファイ(スウェーデンの音楽配信大手)のアカウントから、あなたが運転中にどんな音楽を好んで聴いているのか、どんな音楽をひどく嫌っているのかを彼らは正確に把握しています。そして容赦なく攻撃するのです。

 自動運転車に閉じ込めたまま、ドライバーを望まない場所へ連れて行くことも想定できます。カナダ西部のアルバータ州。母親の家。職場。フーリガン(過激なファン)が自動運転車の操縦を奪えば、はるばるカリフォルニア州サンディエゴまでメジャーリーグ(MLB)のパドレスとブリュワーズの試合に無理やり連れて行かれるかもしれません。

 しかし、良い面もあります。ランサムウエアは適切な扱われかたをすれば、社会のニーズに応えて、暮らしをより快適にすることもできるのです。

 ランサムウエアに政治家の自動運転車を乗っ取らせ、長い間苦しめられてきた国民による遅すぎた報復を味わわせることができます。車内に閉じ込められた政治家はトーク番組で自分の口から出てきた発言を聞かされ続けます。もう二度と空虚な約束はしないと誓うまでそれは終わりません。そしてすべてがうまく運んだら、アイドル歌手のジャスティン・ビーバーや、シンガーソングライターでギタリストのデイブ・マシューズ、そしてロックバンドのフィッシュにモーツァルトの「レクイエム」を車内で聞かせ続けることができます。永遠に。全員が同じ車内にいれば尚のこといいでしょう。(ソースWSJ)

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