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世界初の自動運転タクシー、記者の乗車体験記!

2016-08-29 20:59:38 | ネット、ビジネス、IT
おしゃべりなタクシードライバーに商業地区のワンノースで降ろしてもらったとき、彼にここに来た理由を教えるのは残酷だろうかと考えた。なぜなら、世界初の自動運転タクシーに試乗するためだったからです。

 自動運転車向けソフトウエアを手掛けるヌートノミーは25日、シンガポール中心部からさほど遠くないこの大学構内のようなエリアで、一般客を乗せた初の公道試験を開始しました。

 新興のハイテク企業やバイオテクノロジー会社がオフィスを構えるワンノース地区の道路は他のエリアよりも交通量が少ないので、ヌートノミーなどが運用する自動運転車を試験走行するにはうってつけなのです。ヌートノミーは、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者2人が設立したシンガポールの会社です。

 同社の自動車にはハイテクコンピューターが搭載されていますが、スター・トレックに登場する乗り物のような見た目でもなければ、テスラ・モーターズの車のように洗練されてもいません。車体後部にはコンピューターシステム用にドリルで開けた穴をふさいだ跡があり、それを除けばごく普通の小型車です。サイドにはヌートノミーのロゴが入っています。

 また、全ての隅にセンサーが設置され、屋根ともう1カ所にカメラが搭載されているほか、通常の車のバックミラーがある場所にはレーザーが設置されています。同社はワンノースのどこでも試験車を利用できる許可を政府から受けています。同地区のさまざまなルート――最長でもわずか4マイル(約6.4キロ)弱――を走行し、安全に停止できる場所で乗客を拾うようプログラムされています。

 記者が試乗した三菱自動車の電気自動車(EV)「i-MiEV(アイミーブ)」は走り出しが静かでした。安全性は感じられたが慎重すぎる走りで、アクセルの踏み込み方がまだよく分かっていない初心者ドライバーのような感じでした。

 後部座席にはコンピューター一式が搭載され、ヌートノミーの研究者が監視しています。研究者は万一に備えて前の座席に待機したドライバーと口頭でコミュニケーションを取り、コンピューターから見える映像と実際の状況を比較しています。ドライバーが運転を代わる必要がある場合は、2つある赤い停止ボタンの1つを押すか、ダッシュボードの上のコントロールパネルで手動モードに切り替えます。コントロールパネルの下には電子道路地図が表示され、現在地や周囲の物体が表示されています。

 ヌートノミーのダグ・パーカー最高執行責任者(COO)は、初期のテストでは予期せぬ事態にソフトウエアが対処しなくてはならなかったと話します。違法駐車している配達の車や子供たちを降ろすスクールバス、道路脇で着ぐるみ姿でレストランの宣伝をする男性などに遭遇したといいます。

シンガポールで25日、世界初の自動運転タクシーのサービスが始まりました(英語音声、英語字幕あり)
 残念ながら記者が乗っている間はそんな楽しい光景にはお目にかかれなかったのですが、駐車した車や信号無視をする多くの歩行者を避けなければならなかったのです。試験車はうまく対処しており、むしろ大げさなくらい危険を避けようとしていました。パーカー氏によると、システムは歩行者などの物体を特定・分類し、信号無視などの行動に先手を打っているといいます。そのため各状況にどう対処するかを判断する際に、動きが鈍くなることがありました。

 ワンノースの交通はおおむねどこも混雑しており、試験車が時速20マイルを超えることはなく、右折や左折、車線変更も数回でした。加速と減速は多少改善の余地があると感じました。乗り物酔いしやすい人は車内で長い間新聞を読まない方がいいでしょう。

 ハイテク製品好きの人であれば、自動運転車の試乗は楽しいでしょう。ただし、しばらくすると無人走行電車(シンガポールでは実際に運行している)に乗っているのと変わらない気分になってきました。すぐに日常生活の一部ように感じられたからです。

 ワンノースの短い乗車でも自動運転車の可能性を知るには十分でした。科学は大きな進歩を遂げたが、あの話好きのドライバーはまだしばらくは仕事を失わずに済むかもしれませんね。(ソースWSJ)

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