体の細胞にたまった脂肪を減らす新しい化合物を上村大輔・名古屋大名誉教授らが発見しました。海辺にすむ細菌の一種から取り出したもので、太らないためには脂肪を取り過ぎないようにするのが普通ですが、常識を破る肥満治療薬ができる可能性もあるといいます。
肥満の原因の一つは「脂肪細胞」と呼ばれる細胞が内部に脂肪をため込んで膨らむことで、内臓脂肪や皮下脂肪が増えていきます。
上村氏らは、沖縄県石垣市の海岸で取った細菌の一種、藍藻(らんそう)から未知の化合物を発見しました。培養したマウスの脂肪細胞に投与すると、蓄えられていた脂肪が半分以下に減ったそうです。このことから細胞の働きを活発にして、脂肪を消費させているのではないかといいます。また新しい脂肪細胞ができるのを抑える働きもあったそうです。
肥満治療の薬は、神経に働いて食欲を落としたり、胃腸での脂肪吸収を妨げたりするものが主です。上村氏は「細胞にたまった脂肪を減らす化合物は初めて。毒性も小さいとみられ、新しい薬の候補として有望」と話しています。今後はマウスに与えて効果が出る仕組みや副作用を詳しく調べていくそうです。
肥満の原因の一つは「脂肪細胞」と呼ばれる細胞が内部に脂肪をため込んで膨らむことで、内臓脂肪や皮下脂肪が増えていきます。
上村氏らは、沖縄県石垣市の海岸で取った細菌の一種、藍藻(らんそう)から未知の化合物を発見しました。培養したマウスの脂肪細胞に投与すると、蓄えられていた脂肪が半分以下に減ったそうです。このことから細胞の働きを活発にして、脂肪を消費させているのではないかといいます。また新しい脂肪細胞ができるのを抑える働きもあったそうです。
肥満治療の薬は、神経に働いて食欲を落としたり、胃腸での脂肪吸収を妨げたりするものが主です。上村氏は「細胞にたまった脂肪を減らす化合物は初めて。毒性も小さいとみられ、新しい薬の候補として有望」と話しています。今後はマウスに与えて効果が出る仕組みや副作用を詳しく調べていくそうです。
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