マックンのメモ日記

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金環日食、国内では25年ぶり。8000万人が目撃可!

2011-11-20 17:55:49 | 自然・環境問題・古生物
太陽が月の影になる金環日食が25年ぶりに国内で見られます。それは約7ヵ月後の2012年の5月21日です。それも日本がちょうど金環日食の通り道に入っているので最大で8000万人がその現象を見ることができる一大天文ショーになる可能性が高いのです。と言っても日本全体で見られるわけではなく、日本列島の太平洋側の半分の地区であり、残念ながら東北や北海道では見ることはできません。それは日食帯と呼ばれる所があるのですが、地上では1年に数回起きているのですが、日食が見える帯状の地域「日食帯」が日本を通ることはめったにないことなのです。

と言うのも、金環日食は月が地球から遠くて小さく、背後の太陽を隠し切れないときに起こる現象で、月の周囲から太陽光がリング状に溢れる現象です。そして太陽と月と地球が一直線に並んだときにこの現象が起きるのですが、完全に太陽が隠し切れないため一点だけでに焦点が合わず、ある一定の地域(日食帯)に金環日食として見ることができるようになるのです。つまり日食帯の地域だけに完全金環日食が見られる地域ができるのです。その日食帯が今回は25年ぶりに日本を通ることになるため多くの人がこの現象を25年ぶりに見ることができると言うわけです。それ以外の広範囲の地区では部分日食として見ることになります。

今回の金環日食は日食帯の「中心線」が九州の南海上から紀伊半島南端を通り、東京湾を通過して行きます。東京では午前7時31分から約6分間続くそうで、最大食分は96,9%になるようです。日食から最も離れた北海道でも太陽が8割欠けて見える部分日食なら見ることはできるようです。その時間は午前7時49分49秒で最大食分は84%だそうです。ちなみに京都では、食の最大は午前7時30分35秒で最大食分は94%です。鹿児島では食の最大が午前7時22分11秒で最大食分は95,4%となりますので、各地域の方の目安になるように書いておきます。国立天文台によれば「観望できる人数は有史以来一番多いのでは」と予測しています。

今回の金環日食の見所の一つは、完全なリングが見える地域と部分日食に止まる地域の境界線が日本列島のどこを通るかだと言います。国立天文台とNASAの推定には限界線の位置に2~4キロの差があるそうです。それは地球の回転の速度や月の重心のズレなどの計算方法が異なっており、どの推定が正しいか注目もされているのです。さらに境界線の近くでは、月の縁から太陽光が漏れ出る「ベイリービーズ」と呼ぶ現象が長時間続くそうです。

地球と月は大きさは正確に分かっているのですが、太陽の半径には100キロメートルくらいの誤差があると考えられており、そのため北側の限界線の誤差を100メートル程度に減らせば、誤差は30キロメ-トルほどになると言っています。今回は観察できる地域の人口が多く天文ファンに撮影の呼びかけが始まっていて、福島県では、福島第一原子力発電所事故に伴う避難地域のすぐ外側を北限界線が通ることもあり、震災復興イベントの一環にする動きも出ているようです。

ただ注意する点があって、金環時には太陽の面積の88%を月が覆いますが、見かけの太陽の明るさはほとんど変わらないので、「ヒトの目は明るさの変化になれることもあって、よほど注意しないと暗くなったことに気がつかない」と言うこともあると言っています。それと空が真っ暗になる皆既日食とは違うので、裸眼で見るのは危険だと言う事です。太陽を直接見るのではなく、厚紙に小さな穴を開け地面などに投影したり、葉っぱの木漏れ日を観察したり、手鏡で建物の壁などに映したりする方法があるそうです。

あとは天気しだいです。09年7月の時には全国的な皆既日食ブームで盛り上がったのですが、天気には恵まれず、ほとんどの人は皆既日食を見損ねました。今回の金環日食を無事見られるかどうかは天気しだいで、そのときの天気予報が気になるところです。

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