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関東大震災は200~400年周期!津波の痕跡が物語る関東地震の「周期」!

2013-08-31 23:13:50 | 自然・環境問題・古生物
死者10万人以上を出した関東大震災(大正関東地震)から9月1日で90年を迎えます。相模湾から房総半島沖では歴史的に大地震が繰り返し起きており、その発生間隔は200~400年との説が最近の研究で裏付けられてきたそうです。関東大震災は1923年(大正12年)9月1日でしたのでまだ期間はあるように思いますが、必ずしも油断できるものではありません。そういう意味では備えは必要なのです。

活断層・地震研究センターの藤原主任研究員は「平安時代の878年と鎌倉時代の1293年に起きた地震は、関東大震災と同じタイプの地震と考えられ、有史以前も含め、この地震は200~400年間隔で起きているようだ」と話しています。そして千葉県館山市では900年頃と1300年ごろ、神奈川県三浦市でも1300年頃と見られる津波堆積物が見つかっているそうです。古文書にはこれらの時期と重なる関東諸国地震(873年)や鎌倉地震(1293年)の記録が残り、そのときの津波堆積物とほぼ断定されたそうです。また有史以前の3000年~9000年前の地震からも、津波によるとみられる堆積物を発見されており、「まだ断片的だが、関東地震と同タイプの地震が過去に少なくとも14回は起きていた」と言います。

1923年の大正関東地震は東日本大震災と同じプレート境界型地震に分類され、列島の南からフィリピン海プレートと言う巨大な岩盤が押し寄せ、東日本が載る岩盤の下に沈み込んでいます。つまり陸側の岩盤に歪みが蓄えられ、限界に達すると岩盤が跳ね上がり、周期的に大地震を起こしたと考えられています。

大正の一つ前に起きたのが1703年の元禄関東地震で、震源域は相模湾から房総半島沖まで及び、外房も大津波の記録が残っているそうです。しかし、元禄より前の地震については証拠が乏しく、津波堆積物の研究でやっと解明が進み始めたのです。産総研の宍倉チーム長は「三浦半島や房総半島は過去の大地震で隆起を繰り返し、段階上の地形が多くある」と言います。それらができた年代を調べてみると200~400年説とつじつまが合う」と話しているのです。

気になるのは次の関東地震がいつ起きるのかですが、発生間隔が最短の200年とすれば次は22世紀初頭という事になるのですが、「おそらくそうだろうが、それに先立って地震活動が活発になるかもしれず、警戒を怠れない」と多くの地震学者は見ています。関東では現在懸念されている首都直下地震のような内陸地震が大正関東地震の100年前から増えたそうです。1855年の安政江戸地震、95年の茨城県南部地震など、内陸の活断層がずれて起きた地震が続発。関東大地震が近づくと周辺の地殻の歪みが増大し、地殻の古傷とも言える活断層がずれやすくなると考えられています。これとは別に房総沖で起きる地震を警戒する研究者もいます。元禄関東地震では房総沖のプレート境界がずれたのですが、大正関東地震の震源域は相模湾にとどまったのです。「房総沖には300年以上にわたり歪みが蓄積し、最大でマグネチュード8級地震になる恐れがある」と言います。

こうした地震にどう備えるべきか。寺田寅彦は「地震の現象と災害は分けて考えなければならない」と訴えています。「現象は人間の力ではどうにもならなくても、災害の方は注意次第で軽減されうる」からだと言っています。2年前の東日本大震災は予知や予測に頼る防災の限界を浮き彫りにし、国や地方自治体は建物の耐震補強や迅速な非難で被害を抑える「減災」に軸足を移しつつあります。

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