中国・広西チワン族自治区玉林市の住民は、毎年恒例の「犬食い祭り」の準備を始めました。動物保護団体は有名人を複数起用し、イベントを阻止するためソーシャルメディア(SNS)で世界的なキャンペーンを展開しています。
香港に拠点を置く動物保護団体「アニマルズ・アジア」によると、犬肉を取引する業者に祭りに関わらないよう要請する文書に、6月18日までの2週間で約7万人の署名が集まったそうです。アニマルズ・アジアが嘆願書への署名を募集するのは今年が初めてだそうです。
英国のコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスさんはヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)と組み、犬食い祭りへの反対運動を開始しました。ジャーヴェイスさんは最近、「私たちの最良の友を救ってほしい」とツイート。ここには顔にキスマークがたくさん付けられた犬の写真が貼られ、「これが犬に残すべきマークだ」とコメントしています。特定の話題をグループ化するために付けるハッシュタグは「StopYuLin2015」。
このハッシュタグを使っている有名人は、他に米国の歌手ヒラリー・ダフさん、オーストラリアのポップスター、シーアさん、男性ボーカルユニット「イン・シンク」の元メンバー、ランス・バスさんなどです。
カナダの非営利団体「レイズ・アップ・ポー」は中国の習近平国家主席に宛てた手紙で犬食い祭りを阻止するよう嘆願。署名収集ウェブサイト「チェンジ・オルグ」には6月15日時点で34万以上の署名が集まったと言います。
今年の犬食い祭りは6月22日に開催されます。このイベントは毎年夏の伝統行事で、推定1万匹の犬が殺されています。ただ、犬食い祭りの起源については諸説があります。中国の国営メディアは夏の暑さと湿気をしのぐために犬を食べる伝統的な行事だと伝えたが、保護団体らは犬肉業者の商売繁盛のため2009年か10年に始まったと述べています。
中国でも犬に対する見方が変化しています。中間層や富裕層が犬を食用としてではなく、ペットとして見るようになったからです。アニマルズ・アジアが、一般的に犬肉が食されている都市で行った最近の調査では、回答者の46%が食用に犬や猫を殺すことを法で禁じるべきだとの考えを示しました。
動物愛護団体は中国の広西チワン族自治区王林市で毎年実施される「犬食い祭り」をやめさせることはできなかったが、犬肉価格を大きくつり上げることには成功したようです。一方、愛護団体の抗議で「犬食い祭り」の知名度が上がった結果、犬肉を食べる人が増えたという皮肉な現象も生じたようです。
中国メディアによると、調理済み犬肉の価格は21日時点で1キログラム(kg)当たり50元(約815円)まで急上昇。北京晨報によると、これは過去最高の価格だと言います。
チャイナ・リアル・タイム(CRT)は犬肉価格が本当に過去最高値をつけたかどうか確認できなかったが、地元民の一人は動物愛護団体の反対運動で犬食い祭りへの注目度が高まった結果、価格が昨年からほぼ2倍になったと語っています。
地元に住むNingさんは「去年は犬の生肉を(1kg当たり)26元で購入したが、今年は40元も払った」と述べました。「愛犬家が無料で王林市を宣伝してくれる。(おかげで)多くの人が(犬肉を)食べに訪れ、私たちも多くのカネを払わなくてはならなくなった」と言います。
王林市の「ライチ犬食い祭り」は毎年、夏至に当たる6月21日に開催され、犬肉の鍋とライチ、グレインアルコールを味わおうと大勢の人が詰めかけます。今年は有名な役者やポップスターを含む内外の動物愛護活動家から厳しい批判を浴びました。地元メディアによると、活動家は祭りの前日に王林市になだれ込んで行商人らを追跡し、暴力沙汰が起きた結果、厳しい警戒体制が取られました。
王林市政府のLiang Shasha 氏はCRTに対し、今年は保健当局の検査が厳しくて犬の供給が少なかったと話しています。同氏によると、活動家らの嫌がらせで店を閉めた飲食店も出たと言います。
Liang氏は「今年は混乱やトラブルを避けるため自宅で(犬肉を)食べた人が多い」と話した上で、「その夜に市場に行ったら、多くの店が持ち帰りを勧めていた」と述べました。
Ningさんは「今年は市外の人も含め、多くの人が訪れた。昨年は他からやってくる人はそんなに多くなかった。彼らは祭りがどんなものか見に来て、犬肉を食べてみようとしたようだ」と語っています。
香港に拠点を置く動物保護団体「アニマルズ・アジア」によると、犬肉を取引する業者に祭りに関わらないよう要請する文書に、6月18日までの2週間で約7万人の署名が集まったそうです。アニマルズ・アジアが嘆願書への署名を募集するのは今年が初めてだそうです。
英国のコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスさんはヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)と組み、犬食い祭りへの反対運動を開始しました。ジャーヴェイスさんは最近、「私たちの最良の友を救ってほしい」とツイート。ここには顔にキスマークがたくさん付けられた犬の写真が貼られ、「これが犬に残すべきマークだ」とコメントしています。特定の話題をグループ化するために付けるハッシュタグは「StopYuLin2015」。
このハッシュタグを使っている有名人は、他に米国の歌手ヒラリー・ダフさん、オーストラリアのポップスター、シーアさん、男性ボーカルユニット「イン・シンク」の元メンバー、ランス・バスさんなどです。
カナダの非営利団体「レイズ・アップ・ポー」は中国の習近平国家主席に宛てた手紙で犬食い祭りを阻止するよう嘆願。署名収集ウェブサイト「チェンジ・オルグ」には6月15日時点で34万以上の署名が集まったと言います。
今年の犬食い祭りは6月22日に開催されます。このイベントは毎年夏の伝統行事で、推定1万匹の犬が殺されています。ただ、犬食い祭りの起源については諸説があります。中国の国営メディアは夏の暑さと湿気をしのぐために犬を食べる伝統的な行事だと伝えたが、保護団体らは犬肉業者の商売繁盛のため2009年か10年に始まったと述べています。
中国でも犬に対する見方が変化しています。中間層や富裕層が犬を食用としてではなく、ペットとして見るようになったからです。アニマルズ・アジアが、一般的に犬肉が食されている都市で行った最近の調査では、回答者の46%が食用に犬や猫を殺すことを法で禁じるべきだとの考えを示しました。
動物愛護団体は中国の広西チワン族自治区王林市で毎年実施される「犬食い祭り」をやめさせることはできなかったが、犬肉価格を大きくつり上げることには成功したようです。一方、愛護団体の抗議で「犬食い祭り」の知名度が上がった結果、犬肉を食べる人が増えたという皮肉な現象も生じたようです。
中国メディアによると、調理済み犬肉の価格は21日時点で1キログラム(kg)当たり50元(約815円)まで急上昇。北京晨報によると、これは過去最高の価格だと言います。
チャイナ・リアル・タイム(CRT)は犬肉価格が本当に過去最高値をつけたかどうか確認できなかったが、地元民の一人は動物愛護団体の反対運動で犬食い祭りへの注目度が高まった結果、価格が昨年からほぼ2倍になったと語っています。
地元に住むNingさんは「去年は犬の生肉を(1kg当たり)26元で購入したが、今年は40元も払った」と述べました。「愛犬家が無料で王林市を宣伝してくれる。(おかげで)多くの人が(犬肉を)食べに訪れ、私たちも多くのカネを払わなくてはならなくなった」と言います。
王林市の「ライチ犬食い祭り」は毎年、夏至に当たる6月21日に開催され、犬肉の鍋とライチ、グレインアルコールを味わおうと大勢の人が詰めかけます。今年は有名な役者やポップスターを含む内外の動物愛護活動家から厳しい批判を浴びました。地元メディアによると、活動家は祭りの前日に王林市になだれ込んで行商人らを追跡し、暴力沙汰が起きた結果、厳しい警戒体制が取られました。
王林市政府のLiang Shasha 氏はCRTに対し、今年は保健当局の検査が厳しくて犬の供給が少なかったと話しています。同氏によると、活動家らの嫌がらせで店を閉めた飲食店も出たと言います。
Liang氏は「今年は混乱やトラブルを避けるため自宅で(犬肉を)食べた人が多い」と話した上で、「その夜に市場に行ったら、多くの店が持ち帰りを勧めていた」と述べました。
Ningさんは「今年は市外の人も含め、多くの人が訪れた。昨年は他からやってくる人はそんなに多くなかった。彼らは祭りがどんなものか見に来て、犬肉を食べてみようとしたようだ」と語っています。
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