マックンのメモ日記

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アップル神話の陰り!タッチ+アプリは賞味期限切れか?

2013-01-26 21:16:17 | ネット、ビジネス、IT
25日の米株式市場でアップル株が大幅に続落しました。時価総額は4130億ドル(約37兆6000億円)と過去最高だった昨年9月時点から約2370億ドルと、約4割も減少。約1年ぶりに、世界トップの座を米エネルギー大手エクソンモービルに明け渡しました。原因は品ぞろえが低価格品にシフトし、利益の鈍化を懸念した売りが止まらないからです。そもそも世界最高時価総額の株価になったとしてもそれがすっと続くという事はあり得ず、もっても1~2年続けばいいほうではないでしょうか?そういう意味では1年、世界一の座を保ったのですから、その座から滑り落ちても不思議はありません。

これでアップルの成長性神話が完全に揺らいでしまった感があります。それもそのはず2012年10~12月期決算は過去最高の売上赤高を確保しましたが、利益ベースで見ると大幅に減っているのですから。それは主力商品の売れ筋が低価格品に移り始めたことが主因です。革新的な技術で新市場を開拓してきたアップルがそうした商品を生みだせなくなれば必然的にこうした事になることは目に見えていたことです。株式市場は決算説明会でクックCEOが言った言葉に注目したのです。それは「アイホーン4とアイパッドミニが終始品薄だった」と言った言葉です。

同社は最新機種「アイホーン5」を作秋投入しており「アイホーン4」はあくまでも旧機種。アイホーン4の米国の市場価格は条件付きで0ドル。「アイホーンミニ」は新型だが従来機より安い。アイパッドの売上高を販売台数で割った1台当たり売上高はこの2年で160ドル以上も下がっています。つまり最新の商品を矢継ぎ早に投入し、価格の高い最上位機種への買い替えを促す戦略が揺らぎ始めているのです。先進国の市場は飽和しかかっており、新興市場開拓に軸足を移す戦略がうかがえます。そのため廉価版「アイホーン」の投入の噂もあります。革新的な新商品の投入が遅れれば、価格競争に飲み込まれ、ブランド価値が低下するもろ刃の剣となる可能性もあります。

初代アイホーンを発表したのは2007月の1月です。リンゴ印のスマートフォンは世界
を席巻。タブレットのアイパッドとともに新市場を作ったのです。12年の世界出荷はパソコンの2,4倍の8億4000万台にのぼり、業界のけん引役に育ったのです。では量は膨らんだが端末やサービスの進化と言う「質」はどうかと言えば、基本的な画面をタッチしてアプリを使うと言う点以外、細かな改良はあっても基本形は6年前と同じのままです。つまりタッチ+アプリの賞味期限切れを意識せざるを得ないのです。12年10~12月にアイホーンを買った500人への調査によると、最新機種「5」を買ったのは50%どまり。残りは古い機種が占めているそうです。画期的な機能や使い方がなければ、顧客は安いものに流れがちになるものです。

アップルは世界でも最も革新的な会社であり続けるとクックCEOは訴えたのですが、株式市場は冷たく、株価は時間外に10%強も下落したのです。IT企業は他の企業も含め新技術を示せず、これはIT産業全体への警告とも捉えることができます。果たしてアップルの復活はあるのでしょうか?

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