マックンのメモ日記

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凍りついた地球。スノーアースボール!

2014-03-13 17:36:45 | 宇宙・サイエンス・科学技術
22億年前、地球全体が凍りついた時代です。スノーボールアースと呼ばれる時期です。それは氷河期をはるかに超える極寒の世界。その凍りついた地球を救った異変とは何か。地球温暖化と言われる現代ですが、現在は氷河期と氷河期の間の間氷河期に当たります。

去年12月から続くアメリカの記録的な寒波。ニューヨークはマイナス12度まで下がり政府は非常事態宣言を出すほどでした。自分の吐く息でマフラーの回りがシャリシャリ言うほど寒いのです。また観光名所として有名なナイアガラの滝はマイナス20度を下回り滝そのものが凍りついてしまいました。地球温暖化と言われているのに一帯地球はどうなってしまうのでしょうか?

昔、地球がアイスボールのようになった時代があり、スノーボールアースと名付けられたのです。46億年と言う地球の歴史の中で少なくとも3回、地球全体が凍った時期があったと言われています。これは氷河期とは違うのです。地球全体が氷で覆われたのです。そうなれば地球のすべての生き物が死んでしまうと思うかもしれませんが、そのスノーボールアースのおかげで地球の生物が劇的に進化したと言われているのです。スノーアースボールが我々人類を生み出したとも言えるかもしれないのです。つまり奇跡が起こったのです。

スノーボールアースとは何か。日本におけるスノーボールアースの第一人者・東大の田近教授によると、氷河期や氷河時代とは全く違う状況で、全球凍結のことを言います。平均気温で言うとマイナス40度と言う世界です。海の水も地表の水もすべて凍ってしまうのです。今から約22億年前、7億年前、そして6億5000万年前の少なくとも3回、地球が凍りついたと考えられています。

この説を提唱したのは1992年にカルフォルニア工科大学のカーシュビング教授です。近年注目され始めた新しい学説です。大気の熱を保つ二酸化炭素が減ったことで、地球が急激に寒冷化したと考えられています。北極と南極から広がって行った氷が赤道付近まで凍りついて行ったのです。その頃地球上では氷の層に覆われていきます。そして地球は海が存在しない氷の地球へと変貌していったのです。これがスノーボールアースでこの時の平均気温はマイナス40℃~50℃まで達したと言います。

そもそもスノーボールアースと氷河期とはどう違うのかと言うと、氷河期と言うのは部分凍結状態でそのときは北半球ではニューヨークの辺りまで氷が達していたそうです。地球全体の氷の割合が多い状態です。つまり氷河期はすべてが氷で覆われていたわけではありません。氷河期の地球全体の平均気温は現在より3~5度低い程度だそうです。しかも赤道に近い部分では雪も氷もありませんでした。

映画「デイ・アフター・トゥモロウ」と言うのがありましたが、それはある日突然地球に氷河期が訪れると言うもので、自由の女神も氷に埋もれる状態で、カチカチに凍ってしまったのですが、スノーボールアースはこれをゆうに凌ぐ寒さだったのです。対照的に恐竜が繁殖していた2億年前の平均気温は現在よりも6~15度も高かったのです。この頃の地球は氷が全くない無凍結状態だったのです。   (続く)