マックンのメモ日記

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今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

業界新聞の記者が選ぶ2011年トップニュース

2011-12-20 23:25:34 | 経済・金融・投資
業界紙と言うと工場で使う機械や作業工具など特定の分野の記事を取り上げている新聞のことですが、そのため、一般の方にはあまり馴染みのない新聞です。しかし製造業などで働く人たちにとってはなくてはならない新聞なのです。

まず初めは年間販売部数6700部の工作機械業界新聞における2011年のトップニュースは、大阪の作業工具メーカーで株式会社エンジニアの販売している「ネジザウルスGT」という商品ですが、今年度の全国発明表彰で日本商工会議所の会頭賞を受賞しています。ネジザウルスの写真を見せることができれば一番良いのですが、書きますと、一見なの変哲もない普通のペンチに見えるのです。これはどう使うというかというと、ネジの頭はプラスとマイナスのものがありますが、例えば、プラスのネジを外そうとしたとき、そのネジの締めが硬くなっていて、ねじ山が潰れて外れなかった経験はありませんか?ところがこのペンチを使うと、そんなになったネジでも簡単に外すことができるのです。今までのとは何が違うかと言うと、従来のペンチは、はさむところが横溝に彫ってあるのですが、これは縦溝になっているのです。しかもはさむところが平行ではなくコマネチ角度になっているのです。このコマネチ角度が潰れたネジをがっちり捕まえて、簡単に外すことができるのです。現在までに累計100万本も売り上げたそうです。私も経験があって、ネジ穴が潰れて外せず困ったことがあったので、よく分かるのです。

次はエアゾール&受託製造産業新聞ですが、これは殺虫剤やヘアスプレーなどエアゾール全般を扱う業界新聞です。ここによればいまは節電の要請が強く、エアコンの効率を上げるためのエアコン洗浄スプレーと体を冷やすための冷却スプレーが多かったそうです。その中でもとりわけ凄かったのが、ワンプシュで効く蚊取りスプレーだそうです。キンチョウが出したもので、1日1回1プッシュで12時間の効き目がある蚊取りスプレーです。蚊が来なくなると言うのが謳い文句の商品です。8畳の広さの部屋に100匹の蚊を放して実験したのですが、12時間後にどうなっていたかと言うと、10分で壁にとまっている蚊が全くいなくなり効果絶大だったのです。理由は部屋中の天井や壁、床に薬剤がくっつくため蚊がいなくなるのだそうです。販売開始の去年より売上げが70%増しだそうです。しかし気になったことは、部屋中に薬剤が付いても安全なのでしょうかね。安全だから販売しているわけですが、それでも長い間にはと考えるとちょっと心配という気もします。

次は印刷タイムスという業界新聞で、発行部数は年間2万部の新聞ですが、印刷業界の最新のニュースを載せています。そのニュースとは、視点移動で印刷物がスムーズに動く技術を開発したというものです。文章で表現することは難しいのですが、印刷物の目が、人が動くのと同じように、目が動いて付いてくる印刷技術(これは従来の技術)はあったのですが、新技術のウェディスだと、その目の動きがスムーズに人を追いかけるように見えるのです。これは細かい線と細かい線を重ねるとできるモアレという現象を応用したものです。実用品としては、災害時の避難誘導の矢印が矢印の方向に動いて見えるというものです。あるいは防犯ステッカーに書いてある人の目が、見ている人が動いて行くと目がぼって来るように見えるのです。犯人からすると見られているように見えるのです。

次は全国ドライ新聞社と言うのがあるのですが、街のクリーニング屋さんにはなくてはならない業界新聞で、年間発行部数は2万部です。それは衣服に付いた血液を取るのは難しいと言われていたのですが、それを漬け置きするだけで落とせる洗剤が今年、発売されたそうです。テイクファクトという会社の製品で、ルナマジックという血液用洗剤を作ったのです。実験では馬の血液にしたした布を水+血液洗浄洗剤を混ぜ、そこへ布を漬け置きするだけで40分後には元の白い布になっていたのです。なぜ落ちにくい血液が落ちるのかと言うと、帆立貝の貝殻に含まれるカルシウムに、血液を分離する効果があったのです。もともとは洗濯槽の洗剤を製造しているのですが、その成分に帆立貝の粉を入れたところ翌日に血液が落ちていることに偶然気が付いたのです。これを発売後10%増しになったそうです。

日本種苗新聞では、野菜、花、果物など種や苗を育てる人向けの新聞です。年間発行部数は17万部と今までよりも多い新聞です。植物にも針・灸をすると元気になるというものです。それをすると野菜も木も元気になったそうです。発明した人は、人間も針・灸が効くなら、植物にも効くのではないかと考えたのが始まりです。と言う事でツボを探す探知機を作ったのです。そして探しているうちに木が喜ぶツボと嫌がるツボがあることが分かったのです。と言う事でツボの位置を測定する技術で特許を取ったのです。植物にも電気が流れていて、一番電位の高いところがツボだと気が付いたのです。ツボに針を刺し電気を通すと植物が活性化したのです。生産性・糖度、品質がアップしたのです。松枯れになった松も鍼灸術後は若々しい色になったのです。針を刺した松と刺してない松を見比べたら一目瞭然でした。カンランも成長度合いが全く違っていました。

実は杉に針を刺すと花粉が減ると言われています。植林された杉は環境的ストレスが大きく(植林密度が高い?)生命への危機感から過剰に花粉を出していると言うのです。そのため針を刺せば過剰に花粉を出さなくなると言うのです。こう言うことならぜひ杉に針を指してほしいものです。でも残念ながら、数が半端ではないから実行するのはかなり困難かもしれませんね。でも期待したいですね。

以上業界新聞からの2011年のトップニュースでした。