今回の原発事故で、何で日本のロボットを使って、人が行けないところを調査しなかったのだろうと多くの人が思ったのではないでしょうか?そういう私もその一人でしたが、日本はロボット大国と言われ、なおかつロボット先進国とまで言われていたのは幻想だったのでしょうか?今回の原発事故では、日本のロボットはまったく活躍することはなく本当にがっかりしたものです。
ロボットのパフォーマンスを見る限り日本のロボットはすばらしいと思いましたが、今回の原発震災では、実用化と言う点では良いところがありませんでした。これがロボット大国あるいは先進国と言われた日本のロボット技術の実情だったのでしょうか?こんな大災害のときに、一つも活躍できないロボットを研究していても役に立たなければ意味がありません。単に、ロボット研究者の自己欲求を満たすための研究をしたのかと思われてもしかたがありません。
例えば、米国の偵察機が航空写真を撮って原発の現状を把握していましたが、日本にもヤマハ発動機の無線操縦のヘリコプターがあるのになぜ飛ばさないのでしょう。全長3メートル、遠隔操作で約1時間飛ばすことができ、2000年の北海道・有珠山の噴火では火口の写真を見事撮って来ているのです。これなどは世界最高水準の無線小型ヘリと言われているのです。それほど立派なヘリがあっても原発では放射能に汚染されてしまうので使えなかったのでしょうか?しかし本当は、官邸もこのヘリの存在を知って致そうですが、政・官・産の意思疎通が悪く連携がうまく取れなかったのが原因だったのです。そもそも官邸が連絡したのが、ヤマハの東京事務所の守衛室に電話を入れたと言うのですから、あいた口が塞がりません。こんな愚かな官邸が今の日本の政(まつりごと)をしているのですから、これを切っ掛けに日本の衰退が早まると言われても仕方ありません。
こんなロボットもあるのです。東北大学と千葉工業大学が開発した段差を乗り越える能力にかけては世界一と言われる「クインス」、これも米国のアイロボットの開始から1ヶ月遅れで使うことが決まったそうです。それならもっと早く使えると思うのですが、やはりこれもそれぞれの連絡がうまくいっていなかったのでしょうか?敢えて言えば、こうしたロボット技術がありながらなぜ米国のロボットに頼らなければならなかったのかと言えば、米国と違って苛酷な実践を積んでいないため、実績が少ないことと、日本は民生用に特化しているので回路などが放射線によって故障すると言うことがあるからのようです。つまり非常事態での信頼度が不足しているというわけです。
しかしそれでも日本の技術は米国に劣るとは思わないとロボット研究者は言います。一番の問題は、先のヤマハの例をとってみても分かるように、技術より官邸のその場しのぎの対策にあると言うのです。日本にも米国のような第一線の研究者で構成する科学アカデミーのような日本学術会議と言うのがあるそうで、緊急提言を出しても、官邸の反応は鈍かったと言っています。つまりはそれより首相の出身大学などのお友達に頼ったというわけです。せっかく日本でもっとも知識と技術を持った日本学術会議を疎かにしたことも失敗の一因としてあったのでしょう。
東大の木村名誉教授は「日本は個々には優れた技術があるのに、組み合わせて実社会の問題解決に生かす力が乏しい」と言っています。それと研究者にも問題があると言います。政策研究大学院大学の教授は「多くは殻に閉じこもって他分野と交わろうとせずに応用法なども考えない」と指摘しています。そして日本は欧米に追いつき、追い越せで突っ走ってきたので、競争相手も目標も明確で専門に特化した研究は効率が良かったのだと言います。
しかし今はより柔軟で独創的な研究が求められるのに、そのスタイルは変わっていないことが問題で、産官学連携プロジェクトは多いが参加者は自身の研究に没頭している場合がほとんどだと言います。どんな体制も長く続けばそのほころびは出てきて滅ぶのは歴史が証明しています。昔はどんなに立派な仕組みでも時代とともにその仕組みを変化させていかなければ役に立たなくなり弊害のほうが大きくなります。生物でも進化がとまれば滅びてしまうのです。日本にもガラパゴス化現象と言う言葉があるように、いつかは滅んでしまう運命にあるのだと思います。日本も今回の巨大地震と原発事故を切っ掛けに大きく生まれ変わってほしいです。
ロボットのパフォーマンスを見る限り日本のロボットはすばらしいと思いましたが、今回の原発震災では、実用化と言う点では良いところがありませんでした。これがロボット大国あるいは先進国と言われた日本のロボット技術の実情だったのでしょうか?こんな大災害のときに、一つも活躍できないロボットを研究していても役に立たなければ意味がありません。単に、ロボット研究者の自己欲求を満たすための研究をしたのかと思われてもしかたがありません。
例えば、米国の偵察機が航空写真を撮って原発の現状を把握していましたが、日本にもヤマハ発動機の無線操縦のヘリコプターがあるのになぜ飛ばさないのでしょう。全長3メートル、遠隔操作で約1時間飛ばすことができ、2000年の北海道・有珠山の噴火では火口の写真を見事撮って来ているのです。これなどは世界最高水準の無線小型ヘリと言われているのです。それほど立派なヘリがあっても原発では放射能に汚染されてしまうので使えなかったのでしょうか?しかし本当は、官邸もこのヘリの存在を知って致そうですが、政・官・産の意思疎通が悪く連携がうまく取れなかったのが原因だったのです。そもそも官邸が連絡したのが、ヤマハの東京事務所の守衛室に電話を入れたと言うのですから、あいた口が塞がりません。こんな愚かな官邸が今の日本の政(まつりごと)をしているのですから、これを切っ掛けに日本の衰退が早まると言われても仕方ありません。
こんなロボットもあるのです。東北大学と千葉工業大学が開発した段差を乗り越える能力にかけては世界一と言われる「クインス」、これも米国のアイロボットの開始から1ヶ月遅れで使うことが決まったそうです。それならもっと早く使えると思うのですが、やはりこれもそれぞれの連絡がうまくいっていなかったのでしょうか?敢えて言えば、こうしたロボット技術がありながらなぜ米国のロボットに頼らなければならなかったのかと言えば、米国と違って苛酷な実践を積んでいないため、実績が少ないことと、日本は民生用に特化しているので回路などが放射線によって故障すると言うことがあるからのようです。つまり非常事態での信頼度が不足しているというわけです。
しかしそれでも日本の技術は米国に劣るとは思わないとロボット研究者は言います。一番の問題は、先のヤマハの例をとってみても分かるように、技術より官邸のその場しのぎの対策にあると言うのです。日本にも米国のような第一線の研究者で構成する科学アカデミーのような日本学術会議と言うのがあるそうで、緊急提言を出しても、官邸の反応は鈍かったと言っています。つまりはそれより首相の出身大学などのお友達に頼ったというわけです。せっかく日本でもっとも知識と技術を持った日本学術会議を疎かにしたことも失敗の一因としてあったのでしょう。
東大の木村名誉教授は「日本は個々には優れた技術があるのに、組み合わせて実社会の問題解決に生かす力が乏しい」と言っています。それと研究者にも問題があると言います。政策研究大学院大学の教授は「多くは殻に閉じこもって他分野と交わろうとせずに応用法なども考えない」と指摘しています。そして日本は欧米に追いつき、追い越せで突っ走ってきたので、競争相手も目標も明確で専門に特化した研究は効率が良かったのだと言います。
しかし今はより柔軟で独創的な研究が求められるのに、そのスタイルは変わっていないことが問題で、産官学連携プロジェクトは多いが参加者は自身の研究に没頭している場合がほとんどだと言います。どんな体制も長く続けばそのほころびは出てきて滅ぶのは歴史が証明しています。昔はどんなに立派な仕組みでも時代とともにその仕組みを変化させていかなければ役に立たなくなり弊害のほうが大きくなります。生物でも進化がとまれば滅びてしまうのです。日本にもガラパゴス化現象と言う言葉があるように、いつかは滅んでしまう運命にあるのだと思います。日本も今回の巨大地震と原発事故を切っ掛けに大きく生まれ変わってほしいです。