ネタバレありの「風立ちぬ」 の感想です。
個人的にも3.11後の今と、この時代がとても似ていると思っていて私もまんざらでもないのかと思えました。。
- 大正から昭和のたぶん一桁台の話で、大正デモクラシー~世界戦突入前夜の個人的にも興味がある時代でとても面白く見られた。
- メガネの二郎を見ていてハロルド・ロイドを思い浮かべた。でも二郎はロイドがある種のなさけない男として描かれるのと異なり、幼少時のいじめっ子ゲキタイのエピソードや関東大震災に菜穂子と女中さんを助けるシーンからも凛とした男性として描かれ、そのあたりが特徴的かと思えた。
- 複葉機~単葉機の入れ替わりの時代でその辺のメカ的にも面白かった。V字翼の飛行機とか。第一次対戦時のパイロットは飛行服にゴーグルだけで雲の上にまで飛んでいったのは驚きです。大正時代の町並みが古写真のように描かれていてこれも興味深くとても良かった。
- 菜穂子さんは美しくてグッときました。婚姻の儀式的なシーンはとてもよかった。ほかにアップシーンの流し目ぽい視線の動きが今までになく新鮮で、登場人物の対人距離の短さ、親しさを感じました。
- 現実世界がメインの世界で、それに加えて二郎の妄想世界のふたつの世界が描かれていて、菜穂子が二郎の前から姿を消して死んでいくことがこの映画の一番のファンタジーなのではないか。
個人的にも3.11後の今と、この時代がとても似ていると思っていて私もまんざらでもないのかと思えました。。
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