あとだしなしよ

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無法松故郷に帰る

2007年05月20日 | 日本映画
無法松故郷に帰る
1973年、昭和48年
監督:今村昌平
出演:今村昌平、藤田松吉、藤田フジ子、藤田藤男

太平洋戦争終了後もタイに残った日本兵の“無法松”こと藤田松吉さんの
帰国時の様子を記録したTVドキュメント。
無法松は戦死したとされ、死亡書類もあったが生きていた。
役所に提出された無法松の死亡時の書類は偽造されたものだったようだ。
タイでは日本の情報が入らず、日本に手紙を出したこともあったが返事がなく、
長崎出身の無法松は原爆で家族は全滅したと思っていた。

印象に残ったことば。

靖国神社にお参りした時…

“ここには戦死者の魂なんてない
 死んだやつの魂は、死んだ場所にある
 海で死んだやつは海に
 空で死んだやつは空に
 炎の中で死んだやつは炎のなかに”

皇居前で…

“天皇陛下万歳なんて言って死んだやつは俺の周りにはいない
 俺は天皇にだまされたんだ
 こんな豪勢なとこに住みやがって
 あんなやつぶっ殺してやりたい”

しかし共に命をかけて戦った中隊長との再会では
ふたりとも涙を流して抱き合っていた。
金と公害で汚れてしまった現代(1973年)のにっぽんに嫌気がさして
無法松はタイに戻っていった。


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