あとだしなしよ

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太陽

2006年10月01日 | 日本映画
2005年、平成17年、ロシア
監督、アレクサンドル・ソクーロフ
出演、イッセー尾形、ロバート・ドーソン、桃井かおり、佐野史郎
場所:ムービル(横浜)

大東亜戦争終結前後の昭和天皇の生活をロシア人監督、アレクサンドル・ソクーロフが映像化。昭和天皇役のイッセー尾形さんの演技がとってもよかったです、ほとんど一人芝居のような印象さえ持ちました。
タイトルロールもなく映画は唐突に始まり、天皇の生活を描いて行く…明治宮殿の焼失の後の地下防空壕と研究室での生活。年配の従者はボタンもすんなりとはめられない…美味しくなさそうな朝食…映画で強調されるのは「私は人間である」ということ。それに合わせ、海洋科学者としての側面も描かれる。滅亡した平家の顔に似ている"平家ガニ"の生物学的特徴を面白そうに語る天皇…日本の有史以来、神として王として勝者の歴史を重ねてきた天皇が現人神の座を降りたのが、先の戦争なのだろう…反米のきっかけとなった、排日移民法も少し触れられていた.

やがて敗戦。映画の後半は焦土の東京の中での占領軍と天皇の対峙が描かれる。緑豊かな皇居から廃墟の東京へと車は出て行く…マッカーサーとの会合のシーンで天皇は語る…「ヒットラーとは友人ではない。日本が戦争に勝つ確立は50%、ドイツは100%。だからドイツと同盟を結んだ。」と…芸術的に描かれる東京大空襲のシーンが印象的。占領軍に「チャーリー」と呼ばれていたらしい昭和天皇のイッセー尾形氏の演技がとても良いと思いました。

ちなみに東京大空襲等を指揮した人は、後に「北ベトナムを石器時代に戻してやる」と言ったらしいです…後に日本政府はその彼に勲章を与えているそうです。


私は「ヨメノバカ!」の「アトムおじさん」も好きだったりします…

東京ローズの放送
その2


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