福島産米など「長野県産」と表示 駒ケ根の業者、県が改善指導 05月22日(火)
福島県産と青森県産を含むコメを「長野県産」と表示して販売したとして、県警生活環境課と駒ケ根署は22日午前、不正競争防止法違反(原産地を誤認させる行為)の疑いで、駒ケ根市下市場の米穀集荷販売「橋本商事」の事務所と倉庫、社長宅を家宅捜索した。県農政部も米トレーサビリティー法に基づき、同社に文書で改善を指導した。農林水産省によると、産地表示の偽装で同法に基づく指導を公表したのは全国で初めて。
同部によると、関係者からの情報提供を基に、県と同省が同社に立ち入り検査し、伝票を調べたところ、福島県産21トンと青森県産5トンの玄米を精米し、「長野県産あきたこまち」と表示した袋に入れて、2月1~22日の間、大阪府の商社に販売していた。
コメは、この商社の大阪府内の関連会社が全国紙の販売促進用の景品として、3月末までに無料配布。いずれも、当時の放射性セシウムの国の基準値(1キログラム当たり500ベクレル)は下回っていた。配布した地域は明らかにしていない。
県農政部などの調べに対し、橋本商事は違反した理由について、当初は5キログラム入り5千袋(25トン)だった注文が約2倍に増え、長野県産あきたこまちの調達が難しくなったため、他県産を使ったと説明。他県産のコメを使うことは商社側も承知していたという。
また、橋本商事は、福島県産ひとめぼれ計1・5トンも長野県産と偽ったり、産地を記載しない伝票を使ったりして埼玉県内の弁当製造業者に販売したことも分かった。県は改善指導で、コメの産地などを販売先に必ず伝えること、不適正表示の原因究明や再発防止などを求めた。
県警は県農政部の連絡を受けて捜査に着手し、国道153号伊南バイパス付近の住宅街の一角にある同社の事務所、近くの倉庫と社長宅を約40人態勢で午前8時半ごろから家宅捜索。捜査員が伝票やパソコン、コメなどの押収物を運び出し、捜索は午後0時50分すぎに終わった。家宅捜索後、同社の社長の男性は事務所前での取材に対し、「取引先などにご迷惑をかけ申し訳ない。偽装は自分の判断」と話した。
登記簿によると、同社は1998年に設立し、資本金は1千万円。
信濃毎日新聞[信毎web] 福島産米など「長野県産」と表示 駒ケ根の業者、県が改善指導
あまり言いたくないのですが産地偽証はゆるせないので、しょうがなく。
#しかし、全国紙って何のどこだろう? 新聞だろうな。。どこの新聞だろう。。あそこかな。。
#書類で注意って、ずいぶんおやさしい処置で、、