かぶとん 江戸・東京の歴史散歩&池上本門寺

池上本門寺をベースに江戸の歴史・文化の学びと都内散策をしています。

池上の寺めぐり・朗師講 13 実相寺

2012-08-12 | 池上の寺めぐり・朗師講
小さな旅 池上の寺めぐり・朗師講 13

実相寺 (實相寺) 山号:妙玄山





本堂、山門は「大田区指定重要建造物」です。






池上の寺めぐり 実相寺
 縁 起
天文十九年(1550) 江戸馬喰町に開創。明暦三年(1657) 明暦の大火の後、浅草新寺町に替地を拝領して移転。寛保三年(1743)に呉服商「大丸」の店主の帰依を受け大丸寺とよばれた。大正十二年(1923) 池上の妙玄庵と合併して現在地に移り堂宇を建立。妙玄庵は本門寺二十四世 日等聖人が隠棲した庵室で、享保十二年(1727) 大坊坂のそばに創建され、妙玄坊、要玄坊ともよばれた。
 沿革
1550年(天文19) 江戸馬喰町に法華山実相寺として創立。開山日経聖人。
1657年(明暦3) 明暦の大火の後、浅草新寺町矢先に移転。
1743年(寛保3) 呉服商「大丸」の下村正啓の帰依をうけ、大丸寺とよばれた。
1923年(大正12) 池上妙玄庵と合併し、現在地に堂宇を建立。妙玄山と改称する。
妙玄庵は、池上24世 日等聖人の庵室で、1727年(享保12)の創建。
16世日性聖人は池上41世へ。25世兼光院日慎聖人は池上74世へ。29世恵光院日慈聖人は真間山弘法寺80世・池上82世へ。
(参照 日蓮宗東京都南部宗務所・実相寺「沿革」)


右側面には、下村氏建立、とある。


登録有形文化財
第13-0146~0147号
この建造物は貴重な国民的財産です。
文化庁


〇池上本門寺歴代
24世 日等聖人 享保年間(1710、20年代)、徳川8代将軍・吉宗の時代。
         池上紫衣初祖。
41世 日性聖人 江戸時代の後期。
74世 兼光院日慎聖人 昭和初期(戦前)。
82世(現薫) 恵光院日慈聖人(酒井日慈、現・池上本門寺の貫主(山主)さんです)



〇浅草新寺町 江戸愛好者にとってはなつかしい響きの町名です。
「江戸切絵図集」を見ると、実相寺さんは東本願寺(現・東京本願寺)の前あたりと、後方、浅草寺の西側とで、二つ載っています。浅草矢先の名からして、後者のお寺のようです。
今の浅草通りを「里俗ニ門セキマエト云」、上野寄りには「稲荷町ト云、又新寺町トモ云、又土ブ店トモ云」と記されています。
〇天文十九年(1550) 江戸馬喰町に開創 これも気になります。江戸開府以前の江戸の町はどんなふうだったのか。見方にもよるが、けっこう開けていたのではないか。


実相寺さんからの文化発信にも注目です。
その一つに、寺子屋池上・宗教講座 『零(ぜろ)からの仏教』 (講師 正木晃先生)があります。
私事ながら、最近になって何回か聴講していますが、とても刺激をうけてます。

かぶとんブログ 池上・實相寺 講座『零(ぜろ)からの仏教』



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