かぶとん 江戸・東京の歴史散歩&池上本門寺

池上本門寺をベースに江戸の歴史・文化の学びと都内散策をしています。

江戸東京博物館 えどはくカルチャー・古文書講座 1

2012-06-06 | 古文書入門

實語教
山髙故不貴 以有樹爲貴
人肥故不貴 以有智爲貴
富是一生財 身滅即共滅
智是万代財 命終即随行
玉不磨無光 無光爲石瓦

志川(じつ)ごきやう
やま 多可起可(たかきが)ゆへ尓(に) 多川と可ら(たつとから)寸(ず)
き あるをもつて たつとしと春(す)
ひと こへ多(た)るゆへ尓(に) 多川と可ら(たつとから)春(ず)
ち あるをもつて たつとしと春(す)
とミハ こ連(れ)いつしようのざい
ミ めつすれバ 春(す)なハち とも尓(に)めつ春(す)
ちハ こ連(れ) 者(ば)ん多(だ)いの多可(たか)ら
いのちおハ連(れ)ハ すなハち 志多可(したが)ヘてゆく
多満(たま) ミ可ゝ(みがか)ざれバ ひ可(か)りなし
ひ可(か)りなきをバ いしかハ(わ)らと寸(す)

實語教
山 高きがゆえに 貴っとからず   樹 有るをもって 貴しとす
人 肥えたるゆえに 貴っとからず  智 有るをもって 貴しとす
富は これ 一生の財   身 滅すれば すなわち 共に滅す
智は これ 万代の財   命終れば すなわち 随へて行く
玉 磨かざれば 光なし  光なきをば 石瓦とす

(古文書講座2へ、続く)
 


メモ
今回の古文書講座の教材 「実語教」のコピー
実語教は、寺子屋の(子どもの)教材だった(!?)
実語教および古文書、学びの基本は「写字」から。
(江戸検の参考書を思いかえせば、昔の人は「素読」から入った。)
暗唱できるということは、読めない「くずし字」も、読める(ということか)。
読み書き能力は、江戸・明治の人のほうが上だった(?)
実語教とは・・・
実語教が読まれなくなったのはなぜか。


内心、内心ですよ。非常にあせってます。表面はなんも変わっていないのですが、頭の中ではぐるぐると思いが駆けめぐって混乱しています。(いちど、リセットしないとダメだ。)
そういえば子どもの頃に、お前、それは「知恵熱」ってもんだ、と言われたことがあるが、同じなのかなあ。