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劣化のごとく

2010年08月23日 | 雑記
いろんな場所が劣化しますね~
頭もそうでしょう。思い出せないことが、多々あったり、
昔勉強したことを覚えていなかったり。
医療界では26年も仕事してきましたが、覚えていられないことがたくさんでした。
ま、大切なナイチンゲールの言葉だけは覚えていますが。

ここ数日で、劣化した自分を見つめることがいくつかありました。
いろんな人が私に言った言葉を、噛みしめます。

 「お母さん、顔がたるんできたね・・・」
 「はい 確かに」

ということや

 「もう乳腺じゃなくて脂肪ばっかりなんだから」
 「いかにも。(だから痩せると胸の脂肪から落ちるんだわ。)」

加齢によって ①そげる ②たわむ ③流れる ですって  
乳腺が萎縮しますしね。もうないかも・・・・・・・・

体重もそうです。
アンガールズさんに、先日は
 
 「あと5キロ痩せないとね。昔はよく間違われていたけど、私は痩せたし
  今は間違われないわね」
 「そうでござりまする。私は骨太ですけん。骨が太いって言われるけん。」
 「ほんとだ、骨太い! じゃああまり痩せるとだめね」


 「腹筋もつけたほうがいいよ」
 「はい、腹筋つけると飛距離ものびます」

で、今日は図書室で柏木哲夫先生の本を読んでいたら
人は死を背負って生きているから、せめて誕生日には自分の死について
考えた方がいいとのこと。
また、「矢先症候群」があるから、今から「べき人間」ではなく
「たい人間」に変身した方がいいとのことでした。

緩和ケア外来ではよく聞きます。
「退職して、温泉旅行でもしようとした矢先にがんになったんです」
○○した矢先に・・・・という言葉は本当によく聞きます。
「○○するべきだ」ということばかりで、本当は「□△したい」ということを
していないことが多いそうです。

そう、したいことをして生きていくことが大切だということです。
あとは死亡率100%ですから、死を背負って生きていかないと。
矢先症候群のほかに、人間には坂が三つあるそうです。

上り坂、下り坂、そして「まさか」だそうです。
「まさか自分が」っていうことです。
それはよくあることだということを、知っておくべきだそうです。

あと何年生きられるのかわからないけど、後悔することもたくさんあるでしょうけど
生きてきたように死んでいくようです。

 私のような年齢は「もう何があっても驚かない年齢」らしいです。

若い子は、驚いても可愛いけど、大人になるとそうでもないらしい。
家の前の蛇には驚きますけど・・・・・。

心身ともに劣化していく自分を見つめながら、今できることをちゃんと
しなければならないのでしょうね。

仕事でも、患者さんやその家族のために一生懸命相談にのったり
祈ったり、汚れを取り除いて気持ちよく過ごせるようにケアして
子供も食べさせて、成長を見守るのが私の役割です。

さて、夕飯の買い物はしたし、洗濯物をとりこんで、夕飯の支度して
簡単な掃除や洗い物して、明日に向かってランニングしましょう。
心は劣化しないように、しなやかに流れる透明な水のようにしていたいと
強く思うのでした。

明るい気持ちで死に向かいたいです。今日は死を見つめてみました。
ちょっと亡くなる人が多すぎて、とてもひとごととは思えなくなります。