山火事で一番多く登場するのは消防団員。消防署の署員よりもずっと多い。消防団員は一般の人だ。時々ボランティアと呼ばれているが、地域ごとに人数が割り当てられているから自主的参加ではない。出番が火事の時くらいならまだ良いが色々と行事があるので趣味のある人は数年我慢って感じだ。
毎月酒が飲める同窓会だと思って喜んでる人も居るが、断るわけにもいかないってことでやってる人も多い。最近は若い人が少なかったり、仕事が忙しいなどといってなり手が少ない。そのため20年も30年も辞められずにやってる人がいる。
先日、山梨県笛吹市の兜山で山火事があった。山火事を消すのは大変だ。山の上には消火栓なんて無いし、冬は沢の水も少ないし、沢なんてのは中腹より下だ。よって人海戦術なのだ。兜山の現場はかなり急斜面だ。消防団では放水訓練はするけどランニングなど基礎体力を作るようなことはしないから大半の人はハァハァゼェゼェだろう。
現場では
ジェットシューターというのが使われる。名前は勇ましいけど花に水をやる時のジョウロといい勝負、非力だ。リンク先のページには水が18リットル入るとあるが、この程度の水はあっと言う間に無くなってしまう。火は消したと思ったらまた炎が出てくる。水をかけようと思ったらタンクは空、なんてこともある。
兜山の山火事は、昼の2時頃に燃え出して鎮火まで19時間もかかったそうだ。ということは消えたのは翌朝かぁ。徹夜で消火作業が続いたんだろうか。