【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

装いに咲く薔薇

2015-11-13 18:43:58 | 私の手作り夢時間


















 その日もマリラはいつものように
紫水晶のブローチを付けて、教会へ行った。
教会に行く時は、いつもこの紫水晶の
ブローチをはめて行くのだった。
(中略)
紫水晶はマリラが最も
大切にしている品だった。               
                  【「赤毛のアン」 第13章】








   薄日は射しているものの、
  どんよりした11月らしい空で明けました。

   尤も11月らしい・・というのは、
  随分、昔の11月の事。
  昨今は、全く違ったものになっていますものね。

   『アンの世界』 ほどではありませんが、
  昔は少なくとも11月も中旬を過ぎれば、
  薄ら寒そうな灰色の空だったという記憶があります。
























   さて、先日の象牙色の薔薇は、
  数日経つと、こんな風に・・。
  思っていたのとは、全く違った趣に。

   この薔薇は、咲く度に形が変遷するのですが、
  今回は、まるで造花みたい・・
  ~なんて。(真紅の薔薇は、おまけ)

   そのイメージで作ったのが、
  金色の薔薇のコサージュ。(冒頭の写真)
  光によって色が微妙に変わります。

   実は私、こんな風に暇さえあれば、
  コサージュ作りに、せっせと励んでいます。
  何より、短時間で出来ますから。

   沢山作って置いても、かさばりませんし、
  プレゼントしても喜ばれます。

   私にとって、この薔薇のコサージュは、
  マリラの紫水晶のようなもの。
  尤も、宝石と違って高価ではありませんけれど。

   その分、洋服に合わせていつだって
  薔薇を纏(まと)う事が出来ます。
  生きた薔薇と造花のコラボという訳です。

秋の 「美世界」

2015-11-12 16:46:58 | レトロ(素敵)な空間~散策













 薄暮 は―― 別名 「猫の明り」 とは
うまく言ったものだ ――
猫がその本性を現す唯一の事である。               
              【「エミリーはのぼる」 第40章】








   朝晩は、かなり冷え込むようになりましたが、
  日中は、小春日和が戻って来ました。

   日射したっぷりのこんな日は、
  帰り道の道草など十分、楽しめます。

   ただ秋の日は、釣瓶(つるべ)落とし。
  日増しに早くなる黄昏。そして束の間の薄暮。
  それは、この季節独特の 「猫の明り」 なのですね。

   暮れ泥(なず)む家並みに灯る、
  オレンジの柔らかい光が胸に沁(し)みます。






















   さて、普段見慣れた景色も、この季節は彩りに溢れ、
  尚且(なおか)つ風に吹かれ、サラサラと舞い落ちる
  落葉にもこの季節ならではの風情を感じます。

   こんな時、四季のある国で良かったと
  心から思います。

   一年中夏だったら・・反対に冬だったら・・。
  思うだけで愕然となります。

   尤も、それはそれで私などには気付かない、
  別の素晴らしい何かがあるのでしょうけれど。

   今日の写真は、桜などの紅葉です。
  生憎、紅葉(もみじ)には気付きませんでした。
  わが家のそれは、既にヒラヒラと舞っていますが。

   公孫樹(いちょう)は、まだもう少し。
  今、色付き始めている所です。落葉はありません。

   これから晩秋にかけては、
  いいよいよ極上ワインのように熟成されますね。
  楽しみです。

薔薇がほろり

2015-11-09 21:08:08 | 薔薇の追憶














   昨日、今日とすっきりしない天気が続いています。
  昨日はまだしも今日は、雨はほとんど降っていません。

   降ってもほんの僅か。それもすぐやみ。
  尤も、重い空には変わりありませんが。

   こんな空ながら、引き続き気温は高め。
  ひとたび自転車に乗れば、汗ばむほどです。



















    さて、一昨日の
  象牙色の薔薇に
  続き、真紅の薔薇
  も綻びました。

   今日は雨粒の
  宝石を纏ってキラリ。

   それは、真珠の
  ようにも見えますね。

   くすみのない、
  スッキリした赤です
  から、本当は、
  日本晴れの青空が
  相性抜群だと思うの
  ですが仕方ありませんね。

   しかしながら、
  薔薇は雨にも強く、
  ご覧の通り、雨粒をも
  魅力の一つにするの
  ですから凄いです。

   そして象牙色の薔薇。
  1日置いて、こんな
  趣きになりました。  

   蕾の一昨日は少々、
  鋭角的だったそれも、柔らかいマシュマロのよう。

   おまけに今日の蕾は仄かに黄色味を帯び、
  まるでアイスクリームみたい。
  食べてしまいたいような気になります。

   そうそう、こちらの薔薇には、
  軒下に植えていますので、雨の宝石はありません。

   かなりの大輪。
  アンティークな雰囲気で、ロマンティックです。
  今日は、二つの薔薇の魔法に包まれました。

象牙色の薔薇は初恋の香り

2015-11-07 23:56:17 | 薔薇の追憶













 その朝は霧と光明に溢れた
盃のようであった。
アンの立っている片隅には
水晶のような露を湛えた 薔薇
豊かに咲き始めていた。                 
             【「アンの愛情」 第40章】











【朝焼けの空】








   起床時は、南の空が真っ赤に染まる朝焼けに。
  (上記の写真は、それから少し時間が経った空)

   こんな空が示すように、昨日までとは打って変わって、
  今日は一日中、どんよりした曇り空となりました。

   ただ、日射しはなくても、
  気温は引き続き暖かくなっています。
  この暖かさ、もう暫く続くようですね。













    さて、一昨日の
  蕾の薔薇は、時を経て
  こんな風に。

   今の季節は、
  開花まで
  本当にゆっくり、
  ゆっくり。

   それは1枚、1枚、
  ベールを剥(は)がす
  かの如く。

   ところで、こちらの
  象牙色の薔薇。

   私が勝手に
  『白い貴婦人』 と、
  呼んでいるものです。

   勿論、秋薔薇独特の
  芳醇な芳香と格調高さ
  から、この名前は
  気に入っているのですが。

   しかしながら、その時々で、
  様々な表情を見せる薔薇。

   今日の薔薇は、この秋の咲き染めです。
  内側に、ごく淡いピンクを秘めていて。

   だからでしょうか、乙女チックな薔薇に思えたり。
  恥じらったり、ある時は物想いに耽(ふけ)ります。

   そう、見る人間の目によっても変わるのでしょうね。
  変幻自在の薔薇・・所謂、魔法の薔薇ですね。

小春日和の向こう側

2015-11-06 23:55:57 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編




















 日によっては風さえ愉快そうに
銀灰色の楓林を吹き渡る事もあり、
又、全然風がなく、小春日和 の日射しも暖かく、
葉の落ちた木々が芝生しばふ一面に静かな影を落とし、
日暮れには寒さの身に沁みる
沈黙の訪れる日もあった。                   
                【「炉辺荘のアン」 第12章】







   連日の小春日和が続きます。今日も暖かい!
  それは昨日以上で、動けば汗ばむ陽気です。

   日溜りにいると、それこそ季節を忘れそう。
  唯一、思い出させてくれるのが、
  (昨日も記しましたが)日暮れの早さ。
  今日ばかりは日が落ちても、寒さはみじんも感じません。


















   そんな小春日和の
  今日。

   室内に閉じ籠って
  いては勿体ない
  ですね。

   となれば・・。
  庭でお茶と
  致しましょう。

   そう言えば、今年
  になって初めてだと
  いう事に気付きました。

   まだまだ若い月
  だった4、5月、一体何を
  していたのでしょう。

   いかにものぐさに
  なっていたかと
  いう事ですね。

   そんなこんなで。
  およそ10日振りと
  なりました。
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、オープンです。

   カップは、先日のペアセットのもう一方を。
  先日の林檎柄に対して今日は、「さくらんぼう」 の図柄です。

   カップが変われば、気分も変わりますね。
  そして、フレグランスティーは、ピーチ。
  薫り高いお茶が入りましたよ。  

彩りのご馳走

2015-11-05 21:08:58 | 四季のスケッチ

















 11月 が炉辺荘に押し寄せた。
黒ずんだ丘には丘よりももっと黒ずんだ
えぞ松が行軍するかのように生い繁り、
暮足の早い晩方、いかつくそびえていた。
しかし、大西洋から風が悲しげな歌を
歌いながら吹き付けるにも関わらず、
炉辺荘は炉火と笑いで
花が咲いたようだった。                  
                【「炉辺荘のアン」 第12章】











   昨日に続き、今日も小春日和の良いお天気になりました。
  暖かさは昨日以上。

   ここ何日かは寒い日もありましたので、
  この暖かさは、有り難いです。

   とは言っても季節は、かなり老いて来た11月。
  さすがに夜の帳(とばり)が降りるのが早くなりました。
  午後6時ともなると、もう真っ暗です。
















   さて、小さな庭の
  片隅にも季節が
  移ろうにつれ、  
  熟成されて来ました。

   淡くパステル調
  だった色が、
  まるで熟した
  ワインのように。

   それも単色では
  なく、複雑に
  混じり合って。

   いつも見慣れた
  枝葉の中に、まるで
  パレットのように
  数え切れない色が
  含まれているでは
  ありませんか。

   虫喰いだって
  趣きがあり本当は、
  写真に撮るより
  描いてみたいもの。

   憧れの 『アンの世界』 だって
  日本の11月には敵いませんね。

   黒ずんだ丘どころか、彩り溢れる丘ですから。
  いいえ、枯れたものにさえ風情を感じる心があります。
  何と言っても、侘寂(わびさび)の文化でしょう。

   そうそう、この暖かさで堅く閉じていた薔薇が、
  一気に綻(ほころ)びました。象牙色の薔薇。
  晩秋の楽しみが増えました。

咲いた手作りの花

2015-11-02 19:05:18 | 私の手作り夢時間





【形が面白い地ビールの瓶と共に ~ ちょっとだけアンティーク】












   久し振りの雨で明けました。
  朝から雨・・・一体、いつの事やら思い出せません。

   しかしながら、お昼頃には上がりました。
  ただ、雨は降らないまでも一気に回復とは行きません。
  どんよりした重い空。

   今まで本当に長いこと、
  良いお天気をもたらせてくれましたものね。
  この “一服”、歓迎しなければ。













   さて、先日に続き、
  もう一つの花が
  咲きました。

   それは、
  ベージュの薔薇。

   もう一つの
  ダークレッドの
  カサブランカは、
  革製で従姉の
  手作りです。

   私が作るのは
  薔薇ばかりなので
  ただ一つ、異彩を
  放っています。

   初めは、・・?
  だったのですが、
  違うのもいいですね。

   気分転換になります。
  自分では絶対に
  作りませんから。

   秋の夜長は、
  手作りにいそしむには持って来いですね。

   そうそう、形が面白い瓶は、
  飛騨の地ビールが入っていた空き瓶です。

   香水瓶は言うに及ばず、お酒の瓶にも面白い物がありますね。
  尤も、こんな物まで取っていては益々物が溜まる一方ですけれど。