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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ちょっと “やんごとなき気分”!?

2009-03-11 15:46:45 | 心の宝石箱


   思わず寒い! と思って目覚めた割には、居間の気温は13℃。
  暖かかった昨日が14℃でしたので、僅か1℃の差です。

   でも、ここに来ての1℃は、大きいのかも知れません。
  何せ昨日は、そよ吹く風にも春を感じた私でしたから。

   それでも今日のように少しだけ戻った “冬” に、何だか幸せを感じたりもしています。
  お馴染みの、庭の小さな野の花が顔を見せ、春定番の花も芽吹いて来て、
  春が来るのは間違いない・・それだからこそ、なのかも知れませんね。

   それにしても、起床時の空は又々、一面の真珠色なのですが・・。
  日中も薄日が射す程度です。

   “・・・ 3月の風 が渦巻きながら砂丘を吹き過ぎ、
  港に出て、丘を越えて行った。
  うさぎが復活祭の卵を産んでいるのですよ、と
  スーザンが言った。”
                     
 
   『アンの世界』 の3月は、風がきつそうですね。
  風の子、ジェム だけは、
  「母さん、3月ってわくわくする月じゃない?」    
                                    以上【「炉辺荘のアン」 第14章】

  ~なんて言っていますが・・。



   さてこの所、お気楽に読んでいました、内田康夫著 『華の下にて』 を読み終えました。
  次に取り出したのは、こちらです。題名は、『やんごとなき姫君たちの食卓』。

   もう既に読み進めていますが、ヴィクトリア女王 の愛した 「フルーツケーキ」 とか、
  マリー・アントワネット の 「クグロフ」 等など・・。

   彼女達に愛されたそれらは、時代を越えて今もなお、生き続けていますものね。
  当時の宮殿を彩った、幾多の晩餐会や舞踏会・・。
  想像するだけで、(ジェムではありませんが)わくわくするというものです。

   主にヨーロッパの王侯貴族の事が描かれていますが、作曲家の事も・・。
  例えば、ロッシーニ は音楽よりも料理が得意だったとか、
  ヘンデル の “奇妙な飲酒癖” というのもあります。

   又、イギリスのティータイムの誘いから、テーブルの逸品まで多彩に取り上げています。
  当時の王妃や貴婦人がどんな気分で、どんな食器に盛って、この料理を味わったのかしら・・
  なんて、遥か遠い、その時代に思いを馳せるのも格別な事ですね。

古式豊かな花

2009-03-10 16:46:06 | 香る庭の花綴り


   風に乗ってやって来たのでしょうか、
  庭のあちこちに、
  小さな小さな野の花が
  可憐な花を咲かせ始めました。

   それと同時に春の花のチューリップや
  ヒヤシンスなども芽吹いて来て・・。
  
   いよいよ待ちに待った春の到来ですね。
  空も朝からお日様が顔を覗かせています。

   今日は風もあるのですが、頬を撫でる
  その風は、肌に心地良く・・
  もうすっかり春風です。
  
   そうそう、芽吹いて来たと言いますと・・。
  こちらの 「西洋十二単」。 
  
   こんなに素敵な名前を付けて貰った
  この花、元はと言えば野に咲いていた
  それを、たった1輪だけ採って来て、
  庭に植えたものです。

   僅か2年の間に、
  こんなに繁殖してしまいました。

   紫色の花穂が立って来るのは、
  もう少し後ですね。

   今年は、大層増えましたので、
  さぞかし壮観なのでは・・と、
  今から楽しみにしています。

   ところで、この花の本当の名前は
  ヨーロッパ原産の、「アジュガ」 なのだそうですね。

   ですから、「西洋十二単」 と言うように、「西洋」 を付けたのでしょう。
  面白い事に、これもギリシャ語の 「a(無)+jugos(束縛)」 が、
  語源と言います。昨日に引き続き、ここでもギリシャ語なのですね。

   尤も、正真正銘の 「十二単」 も、
  存在しているようです。

   ただし、こちらの花の色は、
  白っぽい薄紫色との事。

   前述の 「西洋~」 と違って、
  蔓を伸ばして繁殖はしないそうです。
  本物も、いつか見てみたいですね。

   それにしても、
  何と古式豊かな名前なのでしょう。

   名前も然る事ながら、
  紫色の花色と言い、どうしても
  平安王朝を想像してしまいます。

   「この庭が大好きですわ。
  古風な花がいっぱいあるんで
  喜んでいるんですよ。・・・」
               【「アンの夢の家」 第8章】

   アンの言う古風とは、その花も全く違いますが、こちらも古風な花には違いありません。
  でも、そんな儚い? 共通点に喜んでいる私って・・何をか言わん・・と、
  言ったところでしょうね。   

壮大なロマンの花~水仙

2009-03-09 18:30:00 | 香る庭の花綴り


   青空、なかなか長続きしません。
  今朝はもう一面真珠色の空になりました。

   午前中は、真珠色の空から太陽も顔を
  覗かせていましたが、いつ頃からでしょう・・。

   つい先程、空を見てみましたら・・。
  音もなく静かな雨が、降り出していました。
  今は又、やんでいるようですが・・。

   それでも朝一番に庭に出てみますと・・。
  ツンと、いつにも増して鼻腔をくすぐる、
  強い沈丁花の芳香・・。

   視線を巡らせると、
  お向かいの沈丁花が、今丁度、満開です。

   そして、我庭にも白い水仙に遅れる事、
  1ヶ月余り・・。

   アンの言う、金色の水仙が開花しました。
  ただ、この水仙・・残念な事に芳香は、ありません。

   これまで何度か水仙の事は、取り上げていますが、ここでもう一度。
  水仙の属名は、「Narcissus」(ナルキッサス、ナルシサス)。

   ギリシャ神話の人物名から来ている事は、周知の事と思います。
  ギリシャ神話と言えば・・。

   様々な神々、女神、物の精(ニンフ)、はたまた英雄、そして人間達が活躍し、
  陰謀を企て、恋をし、殺戮(さつりく)した壮大な物語です。

   その中で、愛の女神 「アフロディテ」、太陽の神 「アポローン」
  英雄 「ヘラクレス」 は、特に有名ですね。

   美青年、ナルシサスには多くのニンフや、乙女達が恋をしましたが、
  彼は受け入れず、泉に映る自分の姿に見惚れて死んで行ったと言います。
  そして、1本の花になった・・。「ナルシスト」 の名は、ここからでしたね。

   そうそう、彼に恋した一人、エコー(木魂の精)は絶望のあまり憔悴し、
  声だけが残ったとされています。
  木魂がなぜか・・物哀しいのは、こういう事だったのですね。

   「仙人は、天にあるを 『天仙』、地にあるを 『地仙』、
  水にあるを 『水仙』 と言う」
 ~ 「中国古典」 より

   綺麗な花の姿と芳香が、まるで仙人のような所から命名されたとされています。
  この可憐な水仙に、古今東西、こんな物語が秘められているなんて、水仙ならではですね。



   “・・・楽しい親しみ深い家々が花に囲まれており、
  花は側を通ると、「ごきげんいかが?」 と声をかける。
   木々は手を振り、黄昏時には窓が目くばせをする。・・・”

                                         【「丘の家のジェーン」 1.】

   もう春ですね! ここに来て、すみれ達が、こぞって咲いてくれています。
  先日も記しましたが、香り付き。こちらも、可憐さでは水仙に負けていませんものね。

絹のヴェールに包まれた海

2009-03-08 15:56:56 | 旅気分・夢気分


   起床時には一面真珠色の空。
  早くも・・なんて、
  がっかりしたものです。

   一昨日のタイトルでもある、
  “真珠色の溜息” をついたものです。
  (ちょっとカッコ良過ぎるかも・・)
   
   でもその後、写真のような
  浅葱(あさぎ)色の空になりました。

   それにしても、この所、
  何かと言えば、「真珠色」。

   使用が頻繁ですが、便利な言葉ですね。ロマンティックですし・・。
  ついつい重宝して使わせて頂いています。



   さて昨日は、友人の
  “海の見えるマンション” に、
  寄せて頂きました。

   そこからは、
  居ながらにして、海が見渡せます。

   辺りがオレンジに染まる夕方・・
  黄昏の海は、それはそれは・・
  美しいそうですが、生憎昨日は、
  春の日に霞んでしまっていました。
  太陽も、ボ~ッと霞んでいます。

   朝早くからお喋りに熱中していて、
  いとまする直前に、慌ててカメラを取り出して写したのが、
  こちらの写真です。(ベランダから撮りました)

   でも、それはそれで・・これも 『アンの世界』 描写さながらの、
  絹のヴェール に包まれる、その光景そのものではありませんか。

   あるいは、一昨日には叶いませんでしたが、
  淡い、夢のようなブルーのスカーフ が、掛かっているようにも思え・・。
  ものは考えようですね。

   “・・・夕暮れに近い頃で ―・・・― その周りは、
  陸も海も空も荘厳な静けさに包まれていた。
  頭上をかもめが銀色に舞い上がって行った。
  水平線には淡紅色うすべいいろの雲がレースのように、たなびいていた。
  静まり返った空気の中に風と波の呟きが、
  吟遊詩人の歌のように、織り込まれていた。・・・”
      
                                        【「アンの夢の家」 第8章】

真珠色の溜息

2009-03-06 16:06:06 | 趣味の器(壺)~その他

「雪柳」

   お天気が長続きしません。今朝は早くも雨・・。それも結構、大粒の雨です。
  気温も、今朝は一転して15℃。暖かい雨になっています。窓越しに庭に目をやりますと・・。

   僅かに残っている、去年からの大きなカンナの葉っぱが、風に揺れています。
  どうやら風も出て来ているようです。

   “・・・午前中はひどい雨降りだったが、昼時にはすっかり晴れて、
  港の向こうの山々は、淡い、夢のようなブルーのスカーフ
  巻いているように見えた。・・・”
            【「エミリーはのぼる」 第22章】

   こちらの雨も丁度同じ頃、上がりましたが、生憎・・青空は見えません。
  残念ながら、“淡い、夢のようなブルーのスカーフ” は、お預けです。



   ところで、3月になりますと、
  桜の和題も、ちらほら・・。

   そんな季節を少しだけ
  先取りしてお茶にしました。

   恒例の? 「雨の日キャンドル」 も
  暖かくなるにつれ、
  そろそろ終焉を迎えますものね。
  
   いいえ、梅雨の頃までは
  大丈夫かも。ともあれ・・。

   こちらの・・桜の絵付きの
  コップは、「萩焼」 です。

   絵付きの萩焼は珍しいので目を疑いましたが、紛れもありません。
  絵を除けば、優しいピンクの器・・萩焼そのものです。

   さて、最後に。冒頭の 「雪柳」 の写真。実は、4日前のものです。
  もう花が・・? なんて、驚いたものです。

   余談ですがこの花の花言葉は、「愛嬌」 とか。この 「愛嬌」・・。
  「愛嬌紅」、「愛嬌黒子(ほくろ)」 なんて、言葉があるのをご存知ですか?

   目尻や頬、耳たぶに付けて愛嬌を添える “紅” の事だそうです。
  「男は度胸、女は愛嬌」 なんて諺がありますが、この愛嬌・・その昔は、
  結構、女性にとって必要なものだった? ようですね。何だか艶な言葉・・。

 ※  明日は一日中、外出します。
   勝手ながらブログは、お休みさせて頂きます。
   どうぞ、よろしくお願い致します。

グラスに春の香り

2009-03-05 16:16:16 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   やっと “朝から太陽” が、
  戻って来ました。

   そのせいか、今朝の冷えたこと!
  3月になって一番寒かった一昨日が、
  13℃でしたのに、今朝は11℃。

   今朝の寒さが想像出来ますね。
  でも、日中は暖かくなりました。

   嬉しくなって庭に出てみますと・・。
  早春の日差しの中で、
  キラリと光る三色菫やすみれ達。

   その花びらを、葉っぱを・・ひとひら、ふたひらと手に取ってみました。
  なぜか手のひらに、しっくりと馴染んでくれて・・。

   それに、何気なく香りを嗅いでみましたら、何と香りがたっぷりある、おまけ付き。
  市販のすみれ(ヴィオラ)の苗ですのに、珍しいこと! まるで、「ニオイスミレ」 みたい・・。

   菫の花びらは沢山溜まりましたので、ポプリ作りは今年はもうよそうと、
  思っていたのですが・・でもこうなると、やっぱり駄目。



   ポプリを入れる硝子瓶は、変色したり
  古くなったポプリを処分して確保すれば
  いいのですものね。

   どこかで思い切らなければ、
  いけないのですから。

   でも浮かれてばかりは、いられません。
  この春の光は、お肌の大敵。

   ついつい長居してしまう癖、直さないと
  大変な事になってしまいますね。
  もう手遅れかも知れないのですが・・。

   ところで、硝子瓶の事。
  なぜか、ブーツ型の物って好きなのです。
   
   それなのに・・写真の硝子のブーツ、
  大小あった大の方を割ってしまいました。

   そうそう、今日の蝋燭は季節の先取りで、“吉野の桜” の香り。
  色も優しい桜色です。桜前線の行方にやきもきするのも、もうすぐですね。

   “かもめが群がる砂丘や岩鼻に夕闇は、ぼんやりとした、
  すみれ色のカーテンを掛けていた。
  空は絹のスカーフのようなもやに微かに覆われていた。・・・”

                                        【「アンの夢の家」 第9章】

   今日は、↑ このような黄昏の空・・? って、思ったのですが・・。
  いつの間にか、一面真珠色の空に変わっています。ちょっと期待するのは無理かしら・・?

愉しみ “しゃぼん香”

2009-03-04 17:01:01 | ハーブと香り雑学


   昨日の冷たい雨は、夜半には上がった筈でした。
  でも起床時、庭の木々も濡れていましたので、あれから又、降ったのでしょうね。

   とは言え、雨が上がったというだけで、いつ降り出してもおかしくない空模様です。
  その後、太陽も顔を出したのですが・・なかなかすっきりという訳には行きません。
  それでも、この時間(夕方5時頃)になって、やっと青空が戻って来ました。

   起床時には今朝も随分、寒く感じられたものです。
  居間の気温は、それでも13℃。真冬の気温ではありませんね。
  尤もこの冬、10℃を下回った事など、ほとんどありませんでしたが・・。

   一方、こちらは 『アンの世界』 の3月です。
  3月は、この世界ではまだまだ冬ですので、
  私などからすれば、壮絶な? 世界が広がります。

   “外は、3月 初めの寒々とした薄暮の中に、
  白い死のような世界が横たわっている。
  庭やポプラの先の方に広がるニュー・ムーンの牧場は、
  ひどく寂しく侘しく見え、その向こうに残光が強烈な赤いすじとなって
  走っていた。エミリーは身震いした。”
     【「エミリーはのぼる」 第18章】



   さて、冒頭の写真。
  最近は、結構カラフルな石鹸が、
  出回っていますね。

   お店などには、まるでお菓子のような
  石鹸が並んでいます。

   その中で、私は自然素材のハーブが
  練り込んである素朴な石鹸が好きです。

   そんな石鹸は、硝子のケーキドームの
  中に入れて飾り、順番に使います。

   ところで、日本人のお風呂での香りの
  こだわりは、世界に類を見ないのだ
  そうですね。そう言えば・・。

   バスタブそのものにも、
  香木の檜(ヒノキ)で作ったり・・。

   そして季節の節目には、
  菖蒲湯や柚子湯と・・何とも優雅です。

   写真は、先日求めた、
  石鹸類の数々です。

   ↑ 上のピンクの二つの石鹸は、
  濃いピンクの方が 「ラズベリー」、薄い方が「ローズ(薔薇)」 です。
  どちらもフランス製。
  
   そして、ラベンダーの消臭スプレー兼虫除け。こちらは、USA製です。
  自分で作ればいいのでしょうが、手頃なお値段で売っていましたので、買い求めました。

   そうそう、石鹸と言えば・・。あの秋の京都・・。
  “だまされたと思って使ってみて・・” と言われた、【よもぎ石鹸】

   使い始めて1ヶ月は、ゆうに経ったでしょうか・・。
  自然の何とも言えない香りと泡立ち、つるつる感で、すっかり気に入っています。
  あの時の次から次へと商品注文の電話、納得です。      

美学の源流

2009-03-03 16:05:55 | 四季のスケッチ


   桃の節句、雛祭りの今日は、
  こんな優しい空になりました。

   ただ、お天気は早くも下り坂の
  ようで、その後は真珠色の空が
  広がっています。

   今、何気なく空を見ましたら・・。
  いつ頃から降り出したのでしょう。
  みぞれ混じりの雨が降っています。
  
   道理で、なかなか温度が
  上がらなかった筈ですね。

   「あかりをつけましょ雪洞ぼんぼりに お花をあげましょ桃の花 
     五人囃子ばやしの笛太鼓 今日は楽しい雛祭り」
 ~「嬉しい雛祭り」

   この歌を歌っていますと、雪洞(ぼんぼり)ならずとも、心にパッと明りが灯りますね。
  (作詞:サトー・ハチロー 作曲:河村 光陽)

   「何も何も小さき物はみな美し」 ~「枕草子」

   清少納言は、この美しき物に 「雛の調度」、
  すなわち雛人形の道具を
  挙げていると言いますから驚きます。

   因(ちな)みに、その他の美しき物とは・・。
  瓜(うり)に描かれた幼子の顔、呼べば踊るように来る雀の子だとか。面白いですね。

   元々、雛人形はお祓(はら)いのため川や海に流された人形(ひとがた)が、
  起こりとされています。公家や武家から民間に広まり、雛人形も鑑賞用となったそうです。

   「源氏物語」 の時代にも、この雛人形は登場しますが、日常の遊びで季節や、
  日を限定したものではありません。

   それが現代の形となったのは、
  江戸時代の初めだそうです。

   ところで、桃の節句の今日、裏庭に見つけた
  のが、まだまだ小さな冒頭の写真の蒲公英
  (たんぽぽ)です。

   蒲公英って、語感もポンポン弾むようで、
  可愛らしくて・・。
  
   思わず、笑顔になれる花ですね。
  そう言えば蒲公英の別名は、「鼓草」。

   裏庭は、今では夢の種が色々な花を運んで
  くれる特別な場所になっています。

  



   今日は、先日の新聞(2╱22付)に、 掲載されていた詩を紹介致します。

             美しい日本語
     
           少し違う? と思って
        日本の方では
        ないのですか と
        たずねたら
        わたくしは台湾から
        まいりました と言う
        その人は 「美しい」 と
        日本の庭を
        カメラにおさめていた
        私は 「美しい」 と
        その人の日本語を
        心にとどめた
  

冴え返った一日

2009-03-02 16:16:16 | レトロ(素敵)な空間~散策


   起床時、路面が濡れていましたので
  パラッと雨が降ったのでしょうね。

   今朝も、
  昨日とは1℃しか違わない、13℃。

   寒く感じたのは、勿論そうですし、
  その空も昨日の優しい空から冬空に
  一変してしまいました。

   でも、日中は概ね、
  晴れの天気になりました。

   ただ今日は、
  北風が少々吹いています。

   またぞろ、エミリー の言う所の、
  ガミガミ女? の 「風のおばさん」 が、出没しているようです。

   昨日の天気予報では、今日の気温は昨日より5、6度下がると言っていましたので、
  心配していましたが、陽射しがある分、それほどでもありません。
  それに、陽の光は・・もうすっかり和らぎ、光に満ち溢れています。

   そうそう、こんな風に、
  一旦暖かくなってから再び寒くなる事を
  「冴え返る」 と言うのだそうですね。

   3月は、天気の変化も然る事ながら、気温が
  極端に上下降を繰り返しますので、体調変化
  などにも気を付けなければなりませんね。

   ところで、今日も昨日の道草の続きを・・。
  水仙と言えば白ですが、こちらの水仙は、
  アンが金色の水仙と呼んでいるものですね。
  
   全く関係ない話ですが、水仙・・と言えば、
  その楚々とした風情からか・・
  なぜか絵心を刺激されます。

   スケッチの一番似合う花・・なんて、
  勝手に思っているのです。
  
   首を僅かに傾けているその姿は、思わず手を差し伸べたくなるような・・
  そんな花だからでしょうか・・。
  【「ふと嗅いだこの懐かしき香り何」 ~リラ 】
   
   「水仙にさはらぬ雲の高さ哉」 ~ 正岡子規
   のにほひ桃より白し水仙花」 ~ 松尾芭蕉
     
   「・・・まあ、なんて沢山あるのでしょう。
  他のものをみんな乗り越えて、広がっているわ。
  まるで、この庭には、月の光と日光を一緒にした、
  絨毯を敷き詰めてあるようだわ。・・・」
         【「アンの青春」 第13章】

   ほんの一筋、帰り道を変えれば・・。
  こんな趣のある、
  和の佇まいの家にバッタリ!

   たっぷり取ってある敷地に植栽。
  お花で一杯の洋風の家もいいけれど、
  樹木の凛とした美も素敵です。

   華やかさはありませんが、
  最近、和の持つ、こんな落ち着きにも
  心、惹かれてなりません。
  日本の “静” の美も、いいですね。   

魔法の森

2009-03-01 18:18:18 | レトロ(素敵)な空間~散策


   早い時間には、一面の真珠色の空。
  がっかりしたのも束の間、
  今日は昨日以上の天気になりました。

   おまけに暖かく、
  その陽光は春さながらです。

   今日から3月ですね。
  3月の声を聞いた途端、
  周辺の景色が華やいでいるように
  感じるのは、一体なぜでしょう。

   ましてや今日のように良いお天気
  ですと、今盛りの梅など・・
  
   柔らかい春の陽射しを受けて、
  ひとしきり、
  その春を謳歌しているようです。 

   こんなお天気ですと・・。
  やはり帰り径、
  道草となってしまいました。

   ただ、帰りは少々風が出て来て、
  向い風、おまけに上り坂と来ています
  から、自転車を押して歩きます。

   久し振りでしたし、すっかり春の
  陽気という事もあり、何だか新鮮。



   “綺麗な空だわ・・” と、淡い水色の
  空に、気持ち良さそうに、ぽっかり
  浮かんだ白い雲を眺めれば・・。
  
   今度は、冬枯れの筈の田んぼの畦道
  に・・と、視線は上へ下へと休む暇なく、
  動きっ放しです。

   それにしても、いつの間にかナズナの
  白い花冠が、風にそよいでいます。

   かと思えば、早くも 「カラスノエンドウ」 が、
  花芽をもたげ・・。 

   日溜まりの畝(うね)に固まっていました。
  ついこの間までは、そこには何もありませんでしたのに・・。

 「こんな美しい可愛い所って、あたし、見た事も想像した事もないわ。」
「まるで物語の本か、夢の中から抜け出したようじゃないの。」

                                           【「アンの青春」 第21章】

    ↑ 『アンの世界』 さながらの家が、
  冒頭の写真の家です。
  
   私の大の 【お気に入りの家】 です。
  写真の森の途中にあると思って下さいね。
  実際は、この森に辿り着く途中にあります。
  
   ミス・ラベンダー の住む、
  『石の家』 ではありませんが、
  とんがり帽子の屋根のリラ版 『メルヘンの家』。

   こんな家ですと、2本の長い金髪に、
  大きな青い蝶リボンを付けた、
  シャーロッタ4世 が、
  「いらっしゃいませ」 と出て来ても、
  ちっとも不思議ではありませんね。