【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

薔薇幻想

2010-09-30 18:30:28 | 薔薇の追憶




   昨夜からの雨は朝には一旦、上がりました。
  その後、降っているかいないか分からないような細かい雨が降ったりやんだり。
  
   かと思えば時折、ザ~ッと降り・・。
  今日の空は性懲りもなく、そんな事を繰り返しています。冷たい雨。
  その雨も夕方には上がりましたが。それにしても・・。

   “あの暑さは一体、どこに行ってしまったのでしょう・・”
  ~なんて秋らしく、ちょっぴりセンチになっていましたら・・。

   「明日は、30度近くになります」  エッ、ウソ!?  思わず、叫んだものです。
  “もう10月なのに・・” ~なんて、(今度は)呟いてみた処で詮方ない事ですね。

   “・・・ 略 ・・・今夜萎れて醜くなって手から落ちた。
  遠い薔薇のような望みと同じく、
  それにはまだ幾らかの微かな若い美しさがあった。”

                                     【「エミリーの求めるもの」 第20章】

   さて、今日の薔薇。
  先日、リラ版 「アンの薔薇」 が咲いたと思うと、(今も咲いています)
  又々、「ギルバートの薔薇」 が、こうしてコンビで。

   こんな風に仲良く揃って咲くのは何度目でしょう。
  特に 「ギルバートの薔薇」 は蕾の時が殊の外、素敵。
  今日はまだ堅く花弁を閉じていますが、明日にはきっと微笑んでくれる事でしょう。

   ところで・・。
  (私もそうですが)薔薇が大好きだと仰言る、【Kohei さん】 からフランスの詩人、
  ピエール・ド・ロンサール の素敵な詩をご紹介頂きました。以下に記しますね。




              【カッサンドルへのオード】
     
     僕の可愛い人よ、見に行こう
     朝の光を受け緋色に輝く
     その衣を広げたあの薔薇が
     夕べに、その重なるひだの衣と
     君の頬に似た紅色を失ってはいないかと。

     ああ! ごらん、ほんの少しの間に
     僕の可愛い人よ、あの美しい薔薇は
     何ということか、地面に散ってしまった。

     おお、おお、自然よ、なんと意地悪な母であることか、
     このような美しい花でさえ、朝から夕べまで
     その命を永らえることができないとは!

     だから 僕を信じてくれるのなら、可愛い人よ、
     君が、新緑の葉の中で
     花を咲かせるこの時に
     摘めよ、摘めよ、君の若さを
     この花のように老いが
     君の輝きを曇らせてしまうだろうから。

                ~ピエール・ド・ロンサール (2006年、4月11日 訳:山本 薫) 


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6 コメント

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素敵ですね♪ (きたあかり)
2010-09-30 19:42:12
リラさん、こんばんは。
ピエール・ド・ロンサール?
人気のある薔薇の名前かと思ったら…
その薔薇の名前は、この詩を書かれたピエール・ド・ロンサールさんにちなんでつけられていたのですね~初めて知りました。



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Unknown (工房Miya)
2010-10-01 01:21:57
宮崎もだいぶ涼しくなりました。
日中はまだ少し暑いですが・・・

確かに、
写真の薔薇、蕾の時点で上品できれいですね。
咲いた姿もさぞかし・・・と期待させてくれますね。

薔薇の花は儚いけど、
人の場合は、若さがなくなっても輝くことはできるかもしれません・・・
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薔薇の神秘 (リラ)
2010-10-01 14:48:45
  きたあかり様

 こんにちは~!  きたあかりさん~☆
いつも温かいコメント、有り難う~!
この薔薇は、「ギルバートの薔薇」なんですよ~。(笑)

 でも、きたあかりさんの仰言るように、
「ピエール・ド・ロンサール」と言う名前も、いいですね~!
語感も音楽のように素敵・・。
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希望 (リラ)
2010-10-01 14:58:34
  工房Miya 様

 こんにちは~!  Miya さん~☆
いつも温かいコメント、有り難う~!

 薔薇・・儚いからこそ、
これだけ世界中の人から愛されるのかも知れません。

  >人の場合は、若さがなくなっても輝くことはできるかもしれません・・・

 今、読んでいる渡辺純一の本、優雅な老人施設の事を描いているのですが、
それでさえ虚しくなります。

 年を取って輝けるって、相当の努力が必要なようです。
当然の事ですが・・。
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Unknown (Kohei)
2010-10-01 22:22:57
 こんばんは、リラさん。ご紹介いただき、ありがとうございます。
 薔薇も人間も儚いんですね。花は季節があって永遠に咲く続けることはできません。もしそんな花があったら、その花を人は美しいとは思わないでしょう。どんな花も必ず枯れます。そこに、柔らかく咲いている花の美しさがあるのだと思います。
 この詩の「だから僕を信じてくれるなら・・・」で始まる最後の一説は悲しくも美しいですね。

 きたあかりさんの仰るように、この詩人にちなんだ「ピエール・ド・ロンサール」という名前の薔薇があるんですね。どんな人がつけたんでしょう?その薔薇を見て、ロンサールの詩を思ったのでしょうか。
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人名の付いた薔薇 (リラ)
2010-10-01 23:14:36
  Kohei 様

 今晩は~!  Kohei さん~☆
いつも温かいコメント、有り難う~!

 ピエール・ド・ロンサールの詩、本当に素敵ですね~!
素敵な詩を教えて下さって本当に有り難うございます。

 そしてロンサールに因んで付けられた薔薇の名前。
そうですね~Koheiさんの仰言るようにロンサールの詩を詩を思ったのですわ~きっと。
「蔓薔薇」 だそうですね~! やはりイギリスの庭園を思います。

 それにしても・・薔薇ほど人の名前が付けられたものはありませんね~。
そう言えば、「プリンセス・ミチコ」 ~なんてのもありますね~!

 ですから 「アンの薔薇」 とか 「ギルバートの薔薇」 なんて、
勝手に付けて遊んでいるのですけれど。(笑)
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