高尾加代子は鋏を持って庭へ降りると、 一面に咲き乱れている紫陽花を眺めた。 雨上がりの庭にはまだ露が残っていて、 陽の光の中でキラリと輝く。 気に入った紫色の花を数本切り取って、 加代子は座敷へ戻った。 チョコガラスの花瓶に、 その紫陽花は、とてもよく似合った。 【山村美紗作 「京都化野殺人事件」 より」】 |
梅雨に入ったので当然の事ながら空は鈍色に曇り、時折、ごく弱い雨が
降るという、こんな今日。とは言え、6月の光は思いがけず明るくて驚きます。
尤も、6月、梅雨、暗い・・と思い込んでいるだけのような気も。
繁りの深まる木々や雨がちの気分にもよるものかも知れません。
そうそう気分と言えば・・。
MLBの大谷選手、故障者リストに入りましたね。
4月の開幕以来、出場の日はテレビ観戦し、楽しんでいましたのに。
心にポッカリ穴が空いてしまいました。
羽生選手もそうですが、アスリートは怪我との闘い。
この上は、1日も早い回復を祈るばかりです。
きっと大丈夫。強運の持ち主ですもの。
これまで同様、いいえ、これまで以上に強い大谷選手で戻って下さると信じています。
ところで、長年に渡って不調だった我家の紫陽花。
去年辺りから 「山紫陽花(ヤマアジサイ)」 が咲き、微かな予兆はあったのですが、
今年は手毬型の紫陽花も咲いてくれ、?年振りに純白の紫陽花も。もう嬉しくて。
紫陽花は雨が似合いますが、おまけにその色は青や白と言った爽やかな涼色。
自然からの贈り物の百合も同時に咲いて白の共演です。
そうそう、白と言えば 「半夏生(ハンゲショウ)」 も、
その葉を白く染め始めました。この季節独特の植物ですものね。
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