【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

私に薔薇を咲かせましょう

2012-03-25 17:15:17 | 薔薇の追憶







お手製の白ネルの小さい 袋の口に、
針金を縫い付けたを持って、
邦子は瀬戸引きの珈琲沸こーひーわかしからドクドクと
その袋へ、ジャバとモカを半々に挽いた粉を
含んで、ドロリとしたのをぐと、
袋のネル地にされたのが、チョボチョボと
下の珈琲碗コーヒーカップに湯気を立てて溜まってゆく。
やっと一杯になると、自分の分は後廻しにして、
牛乳入れと砂糖壺を揃えて、
卓袱台ちゃぶだいに置いたとたん、向こうの部屋から
「おい」と信也の呼ぶ声がした。
                  吉屋信子作 「良人の貞操」


   

   昨日とは打って変わって、“朝から太陽” となりました。
  やはりお天気はいいですね。

   そして昨日より、ちょっぴり下がった気温も。
  凛とした空気は、シャキッとした気分になります。

   ただ、今日は少々風も。
  北風ですから エミリー によれば、“がみがみ女” ですね。








   

   さて私は又々、吉屋信子の本を。
  一息入れる・・と言ったのは、つい昨日の事ですのに。
  その舌の根も乾かぬうちに取り出したのは、「良人の貞操」

   現在でも良人の貞操って、あまり馴染みありませんものね。
  妻の貞操なら分かるのですが・・。
  尤も今では貞操の言葉自体も、ほとんど耳にしませんけれど。

   この小説の書かれた昭和11年は、さぞかし・・
  ~なんて思いますと、もうたまりません。

   “どんな小説・・?” と興味を持ってしまったという訳です。
  でも、それにしては今日のブログタイトルと内容が一致しませんね。
  “あれっ” と思われた方も多いのでは・・と思います。

   失礼しました。と言いますのも今日の引用文。
  実は 「良人の貞操」 の巻頭部分なのです。

   何分にも感化されやすい私の事。やはりと言いますか・・
  無性に珈琲を頂きたくなってしまったのです。

   珈琲は出来るだけ1日1杯と決めているのですが、今日は既に2杯目。
  部屋の雰囲気も昭和に近付けました。ラヂオ、扇風機と。

   ひとまず小説は置いて、薔薇の雑誌を取り出したという訳です。
  花だけでなく、こんな薔薇グッズの写真も見ていて飽きません。
  薔薇のブローチ、イヤリング、靴。

   “こんな薔薇のビーズのバッグも、いいわ・・”
  イケナイ、イケナイ・・。今、一生懸命物を減らそうとしていますのに。
  欲しくなってしまっては元の木阿弥ですね。 


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