コスモスの花が我が家の庭にも咲きました。
「貴方の好きな秋の花は何ですか?」と聞かれて
「コスモス」と答える人は多いのではないでしょうか。
そして、秋を代表する花の香りと言えば金木犀でしょう。
今年は、気候の影響か花着きの良いものが多かったそうです。
あまりに沢山の花が咲いたので、以前から気になっていた
「金木犀のお酒」を作ってみました。
金木犀のお酒」と言えば、 「桂花陳酒 (けいかちんしゅ)」です。
桂花(金木犀、キンモクセイ)の 花びらを摘み、その花弁とつぼみを
良質の白ワインに浸漬し、3年間熟成させたものなのだそうです。
作り方を色いろと調べてみましたが、白ワインを使ったものが無かったので
素人には無理なのかと思い、ホワイトリカーを使ったもので作っていました。
直ぐに淡い琥珀色へと変身し、そっと蓋を開けてみると
金木犀の花の香りはそのままのようです。
楊貴妃も愛飲したと伝えられる伝統ある美酒「桂花陳酒」
古くは宮廷内でのみ製造されていたのだそうです。
なんと今から約1800年もの昔のお話です。
あまりの美しさに国が滅びたといわれる楊貴妃の美しさは
このお酒から生まれたのかも知れません。
ちょっとフルーティーな味わいをプラスしたくて
干し杏を入れてみました。
ところで、楊貴妃が密かに日本に渡っていたというお話をご存知ですか?
日本でも史実では殺されたことになっている義経が大陸に渡り
チンギス・ハンとして活躍したのではないかといわれているように
楊貴妃も殺されることは無く、日本に流れ着いていたというのです。
先日、中国のテレビ番組でその話が取り上げられ
驚いたことに、あの「山口百恵」さんが楊貴妃の子孫だと放送されたそうです。
山口百恵さんは、今でも中国での人気が高く
日本人らしくない顔立ちと、楊貴妃が流れ着いたとされている場所が
百恵さんの祖先が住んでいた場所だということ
そして、本人がそう発言しているとされ
その後も、その話を信じている中国人は多いのだとか。
その昔、中国から渡って来て
何故だか、花の咲く雄木だけしか日本には伝わらず
甘く人を酔わせるような香りを放ちながら
実をつけることのない「金木犀」。
楊貴妃という絶世の美女が、密かに日本に渡って来て
いたかもしれないというお話と共に
切ない想いが心を満たしていく、秋の一日でした。
お付き合いありがとうございました。