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素敵な景色に遇えるかも・・・

映画で旅する!~思い出の ローマ・ヴァチカン・・・♪

2009-06-17 | 映画・演劇・ドラマ
【映画:天使と悪魔/劇場パンフレット】
 5月15日全世界同時公開だったにも関わらず
インフルエンザ騒動で、伸ばし伸ばしになっていた
『天使と悪魔』をやっと観てきました。

場所はここ[ミッドランドスクエアシネマ]。
全席牛革張りシート、最新デジタル音響システム採用の
都市型のシネマコンプレクスです。


ちょっとゴージャスな雰囲気のロビーおよび
コンセッション

映画といえば、必ず食べたくなってしまうポップコーンも
こちらで購入できます。


「ミッドランドスクエアシネマ」はこちら
「ミッドランドスクエアシネマ」はこちら5F



【パンフレットより】
『天使と悪魔』公式サイトはこちら


                                     

2006年の大ヒット作『ダ・ヴィンチ・コード』に続き
ロン・ハワード監督により映画化された歴史犯罪ミステリー『天使と悪魔』

前作をDVDで観てから、すっかり作者ダン・ブラウンの世界に嵌(はま)り、すぐに原作を読み
続けて読んでいた「天使と悪魔」です。

映像化するとしたら、こちらの方が面白いのではないかと思いこの機会を待ち望んでいました。
小説は、こちらの作品が先に書かれており『ダ・ヴィンチ・コード』だけしか知らない人の書いた評論には
イルミナティとヴァチカンの対立について説明不足が弱点だとありましたが
先に書かれたこの『天使と悪魔』を読んでいればそんなことは感じなかったでしょうね。

                                    

 
【ヴァチカン市国:サン・ピエトロ大聖堂を望む】 
   ※当時、ローマで買った絵葉書です。・・・
 

イタリアのローマで400年の時を超えてよみがえった秘密結社・イルミナティによるヴァチカンへの復讐を阻止するべく、ガリレオの暗号コードに挑む宗教象徴学者・トム・ハンクス扮するラングドン教授の活躍を描いた作品です。

16世紀に、ヴァチカンに迫害された科学者たちが創設したとされるイルミナティ。
17世紀にガリレオガリレイが地動説を唱え、ヴァチカンと対立し弾圧され地下に潜伏し復習を誓うが、消滅したとされていました。
しかし、イルミナティの暗殺者によりCERN(欧州原子核研究機構)の科学者を暗殺し、強力な破壊力を持つ反物質を奪いそれを使い、教皇選挙(コンクラーベ)に沸くヴァチカンを恐怖の底へと
突き落とします。



果たしてこれは、本当にイルミナティの復習なのか。
それとも、教皇選挙に絡む権力の争いなのか。
犯人の本当の狙いは何なのか…
数時間後に大爆発するという反物質の存在が作品に緊張感を与え
明るく陽気なローマの街と、閉鎖的で秘密めいたヴァチカンを
縦横無人に駆け巡る設定は臨場感を与えています。

ヒロインには『ミュンヘン』のイスラエル人女優アイェレット・ゾラーを抜擢。
そのほかにユアン・マクレガーやステラン・スカルスガルドなど
国際色豊かな実力派俳優たちの熱演も興味深いところでした。

                                    

 


   
  【テヴェレ川のほとりにて】




 




この映画を観たかったもうひとつの理由は
舞台がローマとヴァチカンだったことです。

二十数年前に訪れた事のある二つの場所。
テレヴェ川を境に隣接する国全体そして街全体がまるで美術館
そして博物館のような二つの街は、今も多くの人を魅了しています。
「ローマは一日にして成らず」…長い年月をかけて造られたこの街。
永遠の都ローマ。
現在でも、映画にあったように街中のどこそこかが修復され続けています。

              
               【サン・ピエトロ広場にて】

                              

ローマを訪れたのは、あの憧れの映画『ローマの休日』の
舞台に立ってみたかったからでした。
オードリー・ヘップバーンがジェラートを
食べるシーンで使われたスペイン広場の階段で
写真をパチリ!!→

【ローマの休日より】 
 




                                    

 
  ヴァチカンへの冒涜とも思われかねないこの作品のために、ヴァチカンは撮影を許可するのかが大変気になるところでした。
案の定、許可は下りず、なんとすべてセットで
撮影されたとのこと。
国全体が美術作品のようなこのヴァチカンにどこまでに近づけているかも気になるところでした。
しかしながら、はるか昔に訪れたはずの場所が鮮やかに蘇るほどの出来栄えには驚嘆しました。
サン・ピエトロ寺院のなかのベルルー二の製作したまるで生きているかのようなふっくらとした表情となめらかな布を表現した彫像や、そこかしこにある教皇のシンボルとされている可愛らしいミツバチのレリーフも思い出されました。
このミツバチもベルルー二がガリレオの発明した顕微鏡で実際のミツバチを研究し製作したのだそうです。

凄惨な殺人事件にはお目にかかりたくはありませんが
またいつの日か訪れてみたいという思いに駆られながら
映画館を後にしたのでした。
 





                  今日の本棚 から                  


 『真実は?!』 
                 
   
 こんな本も読んでしまいました。
 
 作中でも活躍する、教皇を守るスイス近衛兵。
 この派手な制服はミケランジェロのデザインと
 されています。

 観光で訪ねたときにも、そう説明を受けました。

 しかし、この本によると実際にはラファエロの時代に
 すでに絵に描かれているところから
 ラファエロのデザインではないかとも
 言われているらしいのです。

 真実は、どこに・・・


おまけの話・・・
監督のロン・ハワードさんが俳優だったことはご存知の方も多いかと思いますが
実は彼、あの「アメリカングラフティ」に出演しているのです。
ちょっと頼り無い感じの小柄な少年・・・
きっちりと折り目をつけたような鼻筋に気をつければ
すぐに監督が演じていた少年を見つけることができます。
こんなに凄い監督になるとは、あの頃は思いもしませんでしたが・・・
 
今日もお付き合いくださってありがとう~!