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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のこと。

人生の中で、そういうこともあるのではないか、ひょっとすると、我々もそのような目に合うのではないか

と思わせる<身近な>テーマを扱っている。

難解さは全くない。

設定やその展開はおおむね分かりやすかった。

 

1か所だけ、何が言いたいのか分からない段落があった。

1トピックスだけ、その必要性が分からないところがあった。

全てのパーツは、全体を構成する大事なピースなのだが、そのピースが語られなければならない必然性が分からないという意味で、キョトンとするところが1つだけあった。

 

数か所、アダルティな描写があるので、中学生には刺激が強いかもしれない。

テレビやラジオには、放送コードがあってタブーの言葉があるが、活字として歴史に残っていく文学作品には、過激な性的描写は許されているようだ。

1か所ならまだしも、数か所にそれが存在する。

 

5人の人生の軌跡が示される。彼らは、高齢者ではない。36歳。

高校時代の5人組と大人になってからの一人ひとり。

 

うまく編まれているおかげで、どんどん読み進めることができる。

 

文学作品は、作品のあちらこちらでタネ・仕掛け(伏線)を設けて、それを終盤にかけて、<一つ一つ明らかにしていく>のが常道であると、小生は思い込んでいる。

それが、いわゆる<パラダイム>だと思っていた。

 

ノーベル文学賞に最も近い作家=村上春樹は、そのパラダイムを<ぶっ壊す>作業を意図的にしているかもしれない。

私が、昨日の朝、最後まで読み終わって、口をついた言葉は・・・・・。

<あれ?>

読者は全て、放置される。

新聞に書評が出れば、もっともっと、具体的な、感想を書きたいと思いつつ。

 

私が毎昼愛読しているブログ<フィールドノート>

早稲田大学の家族社会学者<大久保孝治>のブログ。

かれは文学にも造詣が深い。

私よりも1日前にあの本を彼は購入している。主人公がフィンランドに到着したところで、ストップしているようだ。

そのうちネタバレしない程度の感想文が、アップされることであろう。

私と同じような読後感をお持ちになるのだろうか?

 

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                               昨日のアルコール

                 350cc の発泡酒   1本

             今朝の血圧・脈拍

                 右・・・118-83-72

                 左・・・128-82-79  

 

 

 

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4月16日(火)のつぶやき

面白い、実に面白い。<色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年> blog.goo.ne.jp/kyotonc/e/905a…


「面白い、実に面白い! <色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年>」 blog.goo.ne.jp/kyotonc/e/905a…


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